知ってるようで知らない、はちみつ③ -はちみつの選び方-

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みなさんは日頃から何を基準にはちみつを選んでいますか?
国内で販売されているはちみつには一定の基準があり、水分が22%以下であることや、はちみつ100gあたりの果糖及びぶどう糖含有量(両者の合計)が60g以下など、「はちみつ」として販売するためには、10個の項目(※1)をクリアする必要があります。
これらの基準を満たすはちみつに関しては、「天然はちみつ」、「純粋はちみつ」または「ピュアハニー」という表示がされていますが、中には「加糖はちみつ」という表示のついたはちみつも売られています。これは残念ながら純粋なはちみつではなく、はちみつ以外の糖が加えられた加工品です。一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会という団体が定めた「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」によると、“「加糖はちみつ」とは、はちみつに異性化液糖その他の糖類を加えたものであって、はちみつの含有量が重量百分比で60パーセント以上のものをいう。”とあり、純粋なはちみつを求めている方にはおすすめできません。

希少な国産生はちみつ
実は、日本国内で流通しているはちみつは95%以上は輸入品で、国産はちみつはわずか5%以下だといわれています。その貴重な国産はちみつも、製造過程で高温過熱処理をしているはちみつがほとんどで、ミツバチが自然界から集めた栄養豊富な天然の生はちみつは極わずかしか流通していません。国内で非加熱の生はちみつを手に入れるのは大変困難なのが現状です。はちみつは45℃以上に加熱すると、本来蜂蜜の持つ有効成分が破壊されてしまいますので、健康効果を期待するのであれば、顔の見える養蜂業者から製造工程がわかるはちみつを手に入れたいものです。

近頃は、都会を離れた地方の道の駅などでも多くの天然のはちみつが並んでいます。「生はちみつ」もよく見かけますし、花の種類、採蜜の時期によっても香りや味が異なりますので、いろんなはちみつを味わってみて、お気に入りを探してみてください。

※1 一般社団法人日本養蜂協会「ハチミツの品質規格」より。

花粉症予防に「はちみつヨーグルト」

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【材料】

  • ヨーグルト 100g
  • はちみつ 大さじ1
  • シナモン お好みで

【作り方】

  1. 器にヨーグルトを入れ、はちみつをかけるだけ。シナモンはお好みでどうぞ。

辛い花粉症の季節がやってきました。辛いとはいえ、副作用を心配して、薬に頼りたくないという方も多いと思います。乳酸菌+はちみつはそんな方におすすめ。腸内環境を整え、免疫力を高めます。
花粉症予防にはもちろん、美肌効果も期待できるはちみつレシピをぜひ継続的に取り入れてみてください。

※ハチミツレシピは、cookpadで公開中です!
ぜひご覧ください。http://cookpad.com/recipe/4208115

知ってるようで知らない、はちみつ② -はちみつができるまで-

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はちみつは、ミツバチにとって貴重な保存食です。幼虫を育てる食糧となる質の良いはちみつを作るため、賢いミツバチたちは巣の中で役割分担しています。

女王蜂を中心にした巣の中では、蜜集めミツバチ、貯蜜ミツバチ、幼虫の世話をする育児ミツバチなどの役割がミツバチの日齢ごとに決められていて、それぞれの仕事をうまく分担しています。働きバチは羽化から20日ほどで巣の外へ飛び出し、花の蜜を探す旅に出かけます。

蜜集めミツバチは、ストローのような口で花の蜜を吸い集め、体内にある蜜胃という蜜を保管しておく場所に貯めて巣へと持ち帰ります。そして、巣へ戻ると貯蜜ミツバチに口移しで蜜を渡します。貯蓄ミツバチは糖度の高い甘い蜜から受け取ります。そのため、その蜜を持ち帰ったミツバチは蜜のありかを仲間に教えるためにミツバチダンスをするのです。ミツバチダンスとは、円を描いたり8の字を描いたりする独特の行動で、仲間たちに甘い蜜を出す花のある方向と距離を伝えるサインのようなものです。こうした伝達が繰り返され、仲間のミツバチたちは同じ花の蜜を集めるようになります。

受け取った花の蜜は、貯蓄係によって巣の中に広げられ、水分を飛ばして濃縮させる工程へと移ります。この時、ミツバチの唾液に含まれる酵素によって化学反応が起こり、甘いはちみつへと変化します。花蜜の水分はおよそ70%ですが、はちみつの水分は20%まで低下します。花蜜とはちみつはまったく異なるもので、ミツバチを抜きして人工的にはちみつを作り出すことは不可能なのです。

そうして作られたはちみつの主成分はブドウ糖と果糖です。ブドウ糖は食べてから20分で吸収されエネルギーに変わるので、激しい運動などで体がエネルギーを必要としている時に、はちみつのブドウ糖成分はすうっと体に吸収し、疲れを取ってくれます。また、果糖の吸収速度はブドウ糖の半分でゆっくりと吸収されますが、2つの糖分がそれぞれの速度で体に吸収されゆっくりと血糖値が上がってその状態が維持されるので、ダイエットにも良いとされています。

次回は「はちみつの選び方」についてご紹介します。

寒い季節におすすめのスパイスたっぷりの大人向けのジンジャーシロップです。風邪の予防にも。「はちみつジンジャーシロップ」

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【材料】

  • ショウガ 50-60g
  • はちみつ 100g
  • シナモン(スティックまたはパウダー) 1本または小さじ1
  • 唐辛子 1本
  • 水 250ml

【作り方】

  1. ショウガの皮をむき、薄切りにします。
  2. 材料をすべて鍋に入れて中火にかけます。
  3. 沸騰したら火を弱めてアクを取り、15分くらい弱火で煮たらできあがり。
  4. お湯やソーダで割ったりして自家製ジンジャエールが楽しめます。

スパイスはお好みで組み合わせてみてください。ブラックペッパー、クローブ、ローズマリー、カルダモンなどがおすすめです。

※ハチミツレシピは、cookpadで公開中です!
ぜひご覧ください。http://cookpad.com/recipe/2787369

知ってるようで知らない、はちみつ① -ヒトとはちみつの深いかかわり-

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ララ・ソロモンとも関係の深い自然の恵みが育むはちみつ。日ごろ身近なはちみつも、実はよく知らないことが多いもの。第1回目の今回は、「はちみつの歴史」についてご紹介します。

「はちみつの歴史は人類の歴史」!?
英国には、”The history of honey is the history of mankind.”(はちみつの歴史は人類の歴史)ということわざがあります。そのことわざの通り、人々は古くからはちみつを生活に取り入れてきました。1万年前には天然のはちみつが食べられていたというほどはちみつの歴史は古いと考えられています。ギリシア神話には、アリスタイオスという養蜂の神が養蜂の技術を発明したとされ、はちみつは古くから重宝されていたと伝えられています。

西洋では紀元前5000〜6000年ごろから養蜂が行われていた記録があり、スペイン東部のラ・アラーニャ洞窟の壁には、野生の蜂蜜を採取する古代人の姿が描かれているといいます。一方、日本では、600年代には養蜂が行われていたという記録が「日本書紀」にあり、はちみつは宮中への献上品やお供え物としてもとても貴重なものでした。平安時代の貴族は、香木を混ぜ合わせて「練香」を作る“つなぎ”として、はちみつを使っていたとも伝えられてます。本格的に養蜂が始まったのは江戸時代と考えられていますが、明治時代以降は西洋ミツバチとともに最新の養蜂器具がもたらされ、養蜂業が盛んになっていきました。現在見られる「近代養蜂」が見られるようになるのは19世紀半ばのことです。
1960年代には、自然回帰ムーブメントを機にはちみつが注目され、世界中で多くの研究がされました。効率よくはちみつを集められる巣箱の設置方法や移動養蜂など、多くのことが解明され、養蜂業の発展につながりました。しかしその一方で、今でもアフリカやアジア、アマゾンの各地では何千年前と同じ方法で野生のはちみつが採られていたりもします。これだけテクノロジーが進化している現在も、養蜂はほとんどが手作業で行われ、人間ができる部分は昔からほとんど変わらないため、自然の恵みがすべてといっても過言ではありません。

次回は、はちみつがどうやってできるのか、また、はちみつの栄養についてご紹介します。