知ってるようで知らない、はちみつ② -はちみつができるまで-

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はちみつは、ミツバチにとって貴重な保存食です。幼虫を育てる食糧となる質の良いはちみつを作るため、賢いミツバチたちは巣の中で役割分担しています。

女王蜂を中心にした巣の中では、蜜集めミツバチ、貯蜜ミツバチ、幼虫の世話をする育児ミツバチなどの役割がミツバチの日齢ごとに決められていて、それぞれの仕事をうまく分担しています。働きバチは羽化から20日ほどで巣の外へ飛び出し、花の蜜を探す旅に出かけます。

蜜集めミツバチは、ストローのような口で花の蜜を吸い集め、体内にある蜜胃という蜜を保管しておく場所に貯めて巣へと持ち帰ります。そして、巣へ戻ると貯蜜ミツバチに口移しで蜜を渡します。貯蓄ミツバチは糖度の高い甘い蜜から受け取ります。そのため、その蜜を持ち帰ったミツバチは蜜のありかを仲間に教えるためにミツバチダンスをするのです。ミツバチダンスとは、円を描いたり8の字を描いたりする独特の行動で、仲間たちに甘い蜜を出す花のある方向と距離を伝えるサインのようなものです。こうした伝達が繰り返され、仲間のミツバチたちは同じ花の蜜を集めるようになります。

受け取った花の蜜は、貯蓄係によって巣の中に広げられ、水分を飛ばして濃縮させる工程へと移ります。この時、ミツバチの唾液に含まれる酵素によって化学反応が起こり、甘いはちみつへと変化します。花蜜の水分はおよそ70%ですが、はちみつの水分は20%まで低下します。花蜜とはちみつはまったく異なるもので、ミツバチを抜きして人工的にはちみつを作り出すことは不可能なのです。

そうして作られたはちみつの主成分はブドウ糖と果糖です。ブドウ糖は食べてから20分で吸収されエネルギーに変わるので、激しい運動などで体がエネルギーを必要としている時に、はちみつのブドウ糖成分はすうっと体に吸収し、疲れを取ってくれます。また、果糖の吸収速度はブドウ糖の半分でゆっくりと吸収されますが、2つの糖分がそれぞれの速度で体に吸収されゆっくりと血糖値が上がってその状態が維持されるので、ダイエットにも良いとされています。

次回は「はちみつの選び方」についてご紹介します。

人々の生活を支えるココナッツの木の秘密

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 太平洋地域の島々や東南アジアの国々で、古くから人々の生活を支えてきた木、それがココナッツです。
ココナッツの木は「Tree of Life」とも呼ばれ、人々の生活や健康に必要なものをすべて与えてくれる木として重宝されてきました。
日本でもココナッツオイルを日常的に取り入れている人が多くなってきました。また、タイ料理やベトナム料理といった東南アジア料理を再現した商品が大手スーパーのプライベートブランドから発売されるなど、ココナッツミルクを使った料理も随分身近なものになってきました。しかし、実はココナッツの木の魅力は、オイルやミルクだけではありません。ソロモンの村落部で暮らす人々の生活を少し覗いてみましょう。

ココナッツの木に支えられている地域の人々の家は、ココナッツの木を使って作られています。柱はもちろん頑丈なココナッツの木の幹でできていますし、屋根はココナッツの葉を編んだものでできています。強風で飛ばされてしまったりは日常茶飯事ですが、そんな時はすぐに葉を集めて、新しい屋根を作り直します。

台所ではガスがないので、ココナッツの殻が燃料として活躍しています。前出のココナッツミルクは、殻の内側の果実を削り取ったものに水を加えて絞ったものですが、搾りかすも栄養価が高く、家畜の飼料や畑の肥料として活用されています。
喉が渇いた子どもたちは、ココナッツの木に登り実を落とし、殻を割って天然のココナッツジュースで喉を潤します。高いものだと20〜30mの高さがありますが、ココナッツの木の中で育った子どもたちは、とても器用に登ります。

ソロモンには「ココナッツニュース」という言葉があります。これは、ココナッツの実が木から落下する時、下にいる人が逃げようもないくらい早く落下する様子からできた言葉で、「ココナッツの実が落ちるように早い人の噂(クチコミ)」のことを指しています。現地の人いわく、「Eメールより早いココナッツニュース」とのことだそうです。ココナッツが人々の生活に根付いている様子がこの言葉からも伝わってきますね。

ぶらりマーケット散策

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彩り鮮やかな野菜やフルーツに貝殻のアクセサリー…。毎日通っても飽きない、ソロモン諸島のマーケットをご紹介します。

ソロモン諸島の台所ともいえるのが首都ホニアラにある「セントラルマーケット」。
地元で採れた生鮮食料品などがところ狭しと並びます。

採れたてのココナッツジュースを飲めるのも南の島ならではの魅力です。
ソロモンの人口全体の約85%の人々が自給自足で暮らしており、人々は自分の畑で作ったものを自信を持って売りに来ています。農作物を売ることで生活費や子どもの学費などを稼ぐ現金収入の手段となっています。

日本の商品のように立派なパッケージなんてありません。ココナッツオイルもこの通り、ジュースの空きペットボトルに入れられています。しかし、どれもが愛情をたっぷり注いだモノばかり…

貝殻のアクセサリーが並ぶのはダンボール板に穴をあけたもの。まるで段ボールにディスプレイされているとは見えないくらい、貝殻がキラキラと輝いています。ひとつひとつ丁寧に手作りされた貝のアクセサリーは、おみやげにもとても喜ばれます。

マーケットを歩くと、ソロモン諸島の自然の豊かさだけでなく、身近な資源を大切するソロモンの人々に根付いているエコやロハスの観念を感じずにはいられません。

消えていくミツバチ

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ミツバチの群れが突如巣箱から消失するという現象が世界中で起こっています。最初に報告されたのは、2006年の秋、米国でのものでした。最初は数人の養蜂家がミツバチの群れがいなくなっていることに気付いたということですが、この現象は次第に全米へ、そして世界中へ広がり、「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)」という名称で呼ばれるようになりました。ここ数年で日本の新聞や報道番組等でもたびたび取り上げられているので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

ミツバチの巣箱

ミツバチは、女王蜂を中心としたコロニーと呼ばれる群で生活し、自分の巣箱へ戻る帰巣本能が高く、住処である巣箱を外部の敵から守る習性があります。巣箱に近づいた人間を針で刺すのも、巣箱を守ろうとするためですが、そんなミツバチたちが突如巣箱から姿を消すだけでなく、奇妙なことにそのミツバチの死骸も巣箱の近くでは見つからないそうです。米農務省が2015年5月に発表した調査結果では、米国内のミツバチの群れが4月までの1年間で42.1%消失し、これは2013年の45.2%に次ぐとして、農業関係者を始めとした多くの人々に衝撃を与えました。また2013年頃からは、日本でもこの現象が報告されています。また近年では、ララ・ソロモンの故郷であるソロモン諸島でも、ミツバチに関する問題が浮上しています。

巣箱から出入りするミツバチ

ミツバチがいなくなる原因とは
ミツバチがいなくなる原因については、農薬やストレスなど様々な原因が考えられるといわれていますが、決定的なものは未解明のままです。

考えられる原因
殺虫剤などの農薬・病原菌や寄生虫・栄養不足・ストレス・遺伝子組み換え作物など

もしミツバチがいなくなったら…
米大手食品ストア・ホールフーズマーケットの報告によると、ミツバチがいなくなってしまったら同社のストア店内に並ぶ全453種もの農作物からリンゴやたまねぎ、ニンジン、マンゴー、レモンなど237種も失うことになるということです。また、国連環境計画(UNEP)が2013年に発表した報告によると、世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介しているため、ミツバチがいなくなることは私たちの食糧問題へもつながってくると考えられています。

世界のハチミツいろいろ

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ララ・ソロモンの故郷、ソロモン諸島マライタ州で採れるハチミツはめずらしい褐色(ソロモンゴールド!?)をしていて、
まるで黒蜜のような味わいが特徴です。蜜源は南国らしく、ココナッツ、マンゴー、パイナップル、ハイビスカスなど、
4000種ともいわれる花々や木々からの贈りものです。
このように、世界にはその土地それぞれの植物の恩恵を授かったハチミツがあります。ひとことで「ハチミツ」といっても、
その数は花の数と同じほど存在するともいわれています。世界中のハチミツを見てみましょう。

・日本「ビワ」濃厚でフルーティーな味わい。花の数が限られているため、希少なハチミツ。
・台湾「ライチ」年中温暖な気候の台湾の山奥で採蜜。ライチの果実そのもののようなフルーティーな香り。
・タイ「セサミ(ごま)」抗酸化作用が高いなど、優れた健康・美容成分を豊富に含む。
・フランス「ラベンダー」上品な酸味とさっぱりとした甘み。桜餅を思わせる華やかな味わい。
・スペイン「オレンジ」オレンジそのものを感じるさわやかな香りと心地よい酸味。料理の甘み付けにもおすすめ。
・アメリカ「アボカド」アボカドの皮を思わせる褐色。香ばしい甘さで、特にトマトとの相性が抜群。
・グアテマラ「コーヒー」コーヒー色で、酸味・苦味が強く、野性味あふれる甘いコーヒーのような味わい。甘みも程よく、コーヒーの風味が強いので、スイーツの材料におすすめです。
・ソロモン諸島「ココナッツ、マンゴー、パイナップルなど」褐色は豊富なミネラルに由来。トロピカルフルーツのような香り。
・ニュージーランド「マヌカ」オセアニアだけで採れるハチミツ。美肌効果や殺菌作用が高い。
・マラウィ「マンゴー」野生のマンゴーの花から集められた、トロピカルな香り。