知ってるようで知らない、はちみつ⑤ -世界のはちみつ生産量-

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1万年以上も前から人々の生活に取り入れられ、薬や甘味料として重宝されてきたはちみつは、近年の健康志向の高まりや養蜂技術の向上などにより、2013 年にはおよそ168万トンのはちみつが世界中で生産されました。
168万トンと聞いてもピンとこないですが、年々生産量が増加しているはちみつが実際に世界のどんな国で作られているかご存知ですか?

中国での生産量は、全体の27%を占め、その大地の大きさを思い知らされます。
中国産のはちみつは大容量で、日本のスーパーマーケットなどでもよく並んでいるのを見かける一方で、国産のはちみつは小瓶で割高だと感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、日本で生産されるはちみつは、世界の生産量のわずか0.2%ほどだそうです。

こうしてランキングを見てみると、世界中のあらゆる地域ではちみつが生産されているのがわかります。
アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカと、人種や文化に関わらず、はちみつが人々の暮らしと密接な関係にあるということでしょう。
その養蜂スタイルや花の種類は地域によって様々ですが、数え切れない世界中の食べ物の中でも、はちみつのようにどの国でも愛されているものはそう多くないのではないでしょうか。
時には、いつものお気に入りのはちみつを横において、まだ知らない国のはちみつを味わってみませんか?

知ってるようで知らない、はちみつ④ -はちみつの選び方-

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今年4月、とても残念なニュースが飛び込んできました。それは、離乳食としてはちみつを与えられた生後6ヶ月の赤ちゃんが「乳児ボツリヌス症」で亡くなったというものです。国立感染症研究所によると、記録が残る1986年以降、国内で発症が確認されたのは36例目で、死亡したのは初めてとのことです。

赤ちゃん(1歳未満)にはちみつを与えてはいけません
はちみつには、ボツリヌス菌という菌が含まれていることがあります。ボツリヌス菌は、自然界に常在し、はちみつに含まれる菌は極々わずかな量なので大人が食べても平気なのですが、腸内環境がまだ未熟で免疫力が弱い乳児が食べると食中毒を発症する可能性が高くなるのです。そのため1歳未満の赤ちゃんには与えないように注意する必要があります。

大人もはちみつアレルギーに注意を
乳幼児だけでなく、大人でもはちみつを食べたら口の中がヒリヒリする、喉がイガイガする、などの症状を感じる方は注意が必要です。蕎麦や小麦のアレルギーがあるように、はちみつも人によってはアレルギーが出てしまう場合があります。

消費者庁が定めているアレルギー表示の「特定原材料」の中には、そば・やまいも・もも・りんごなどが含まれています。一見はちみつには関係がなさそうに見えますが、みつばちがこれらの花の蜜を集めてくることがあり、その際に花粉も一緒に運んでくるため、はちみつに花蜜・花粉が含まれることになります。また、ミツバチがはちみつを作り出す時に出す分泌物がアレルギーの原因となる場合も稀にあるようです。

一般的に、はちみつは健康効果・美容効果が高いといわれていますが、やはり体質に合わない人も中にはいます。甘くておいしいはちみつをより効果的に味わうためにも、注意点を確認したうえで日々の食卓に取り入れるようにしましょう。

話題のスーパーフード「ビーポーレン」って?

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 ここ数年で人々の健康志向は高まり、“スーパーフード”と呼ばれる自然食材が次から次へと出ていますね。ココナッツオイル、チアシード、キヌア、ケールなどは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そんな健康志向の高い人々の間でいま、“パーフェクトフード”や“ミラクルフード”とも呼ばれ、特に話題になっているものがあります。それが「ビーポーレン」です。

ビーポーレンとは
ビーポーレンとは、ミツバチが集めてくる花粉のことで、日本では「花粉荷
(かふんか)」とも呼ばれています。ミツバチが花粉を自らの唾液を使って団子状に固めたもので、働き蜂の食料やローヤルゼリーの原料にもなっています。ローヤルゼリーは日本でも美容効果が期待されているので知っている人も多いと思いますが、ビーポーレンの栄養価はローヤルゼリーやプロポリスと比べても非常に高いといわれています。また蜂の唾液は天然酵素なので腐ることもなく、古代ギリシャでは「神々の食物」と呼ばれていたという話もあるほどです。

ビーポーレンの美容効果がすごい
ビーポーレンには、海外セレブも注目するほどの優れた美容効果があるということがわかっています。特にアンチエイジングにはとても効果が高く、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEやポリフェノール、フラボノイドなど高い抗酸化作用をもつ栄養素を豊富に含んでいます。また、肌細胞を作る時に欠かせないアミノ酸やタンパク質も豊富に含み、美肌効果も期待できます。加えて、整腸作用や便秘解消に欠かせないマグネシウムも含まれています。

ビーポーレンの注意点
花粉症の人やアレルギー、アトピーの人は、摂取する際に注意が必要といわれています。欧米を中心にビーポーレンは花粉症の治療などにも活用されていますが、中にはアナフィラキシーショックを起こしたという人もいるため注意が必要です。また、ハチミツアレルギーの方や小さいお子さんも注意してください。

消えていくミツバチ

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ミツバチの群れが突如巣箱から消失するという現象が世界中で起こっています。最初に報告されたのは、2006年の秋、米国でのものでした。最初は数人の養蜂家がミツバチの群れがいなくなっていることに気付いたということですが、この現象は次第に全米へ、そして世界中へ広がり、「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)」という名称で呼ばれるようになりました。ここ数年で日本の新聞や報道番組等でもたびたび取り上げられているので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

ミツバチの巣箱

ミツバチは、女王蜂を中心としたコロニーと呼ばれる群で生活し、自分の巣箱へ戻る帰巣本能が高く、住処である巣箱を外部の敵から守る習性があります。巣箱に近づいた人間を針で刺すのも、巣箱を守ろうとするためですが、そんなミツバチたちが突如巣箱から姿を消すだけでなく、奇妙なことにそのミツバチの死骸も巣箱の近くでは見つからないそうです。米農務省が2015年5月に発表した調査結果では、米国内のミツバチの群れが4月までの1年間で42.1%消失し、これは2013年の45.2%に次ぐとして、農業関係者を始めとした多くの人々に衝撃を与えました。また2013年頃からは、日本でもこの現象が報告されています。また近年では、ララ・ソロモンの故郷であるソロモン諸島でも、ミツバチに関する問題が浮上しています。

巣箱から出入りするミツバチ

ミツバチがいなくなる原因とは
ミツバチがいなくなる原因については、農薬やストレスなど様々な原因が考えられるといわれていますが、決定的なものは未解明のままです。

考えられる原因
殺虫剤などの農薬・病原菌や寄生虫・栄養不足・ストレス・遺伝子組み換え作物など

もしミツバチがいなくなったら…
米大手食品ストア・ホールフーズマーケットの報告によると、ミツバチがいなくなってしまったら同社のストア店内に並ぶ全453種もの農作物からリンゴやたまねぎ、ニンジン、マンゴー、レモンなど237種も失うことになるということです。また、国連環境計画(UNEP)が2013年に発表した報告によると、世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介しているため、ミツバチがいなくなることは私たちの食糧問題へもつながってくると考えられています。