知ってるようで知らない、はちみつ① -ヒトとはちみつの深いかかわり-

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ララ・ソロモンとも関係の深い自然の恵みが育むはちみつ。日ごろ身近なはちみつも、実はよく知らないことが多いもの。第1回目の今回は、「はちみつの歴史」についてご紹介します。

「はちみつの歴史は人類の歴史」!?
英国には、”The history of honey is the history of mankind.”(はちみつの歴史は人類の歴史)ということわざがあります。そのことわざの通り、人々は古くからはちみつを生活に取り入れてきました。1万年前には天然のはちみつが食べられていたというほどはちみつの歴史は古いと考えられています。ギリシア神話には、アリスタイオスという養蜂の神が養蜂の技術を発明したとされ、はちみつは古くから重宝されていたと伝えられています。

西洋では紀元前5000〜6000年ごろから養蜂が行われていた記録があり、スペイン東部のラ・アラーニャ洞窟の壁には、野生の蜂蜜を採取する古代人の姿が描かれているといいます。一方、日本では、600年代には養蜂が行われていたという記録が「日本書紀」にあり、はちみつは宮中への献上品やお供え物としてもとても貴重なものでした。平安時代の貴族は、香木を混ぜ合わせて「練香」を作る“つなぎ”として、はちみつを使っていたとも伝えられてます。本格的に養蜂が始まったのは江戸時代と考えられていますが、明治時代以降は西洋ミツバチとともに最新の養蜂器具がもたらされ、養蜂業が盛んになっていきました。現在見られる「近代養蜂」が見られるようになるのは19世紀半ばのことです。
1960年代には、自然回帰ムーブメントを機にはちみつが注目され、世界中で多くの研究がされました。効率よくはちみつを集められる巣箱の設置方法や移動養蜂など、多くのことが解明され、養蜂業の発展につながりました。しかしその一方で、今でもアフリカやアジア、アマゾンの各地では何千年前と同じ方法で野生のはちみつが採られていたりもします。これだけテクノロジーが進化している現在も、養蜂はほとんどが手作業で行われ、人間ができる部分は昔からほとんど変わらないため、自然の恵みがすべてといっても過言ではありません。

次回は、はちみつがどうやってできるのか、また、はちみつの栄養についてご紹介します。

砂糖やみりんは不要。秋鮭を楽しむ西京焼き「鮭のはちみつ西京焼き」

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【材料】

  • 鮭切り身 4切
  • 白味噌 大さじ4
  • はちみつ 大さじ2
  • 酒 大さじ2
  • 醤油 小さじ1

【作り方】

  1. 切り身以外の材料を混ぜ合わせる。
  2. 鮭の切り身を1の調味料を合わせ、袋または容器にいれて一晩寝かせます。
  3. 味噌が焦げないようにグリルやフライパンでじっくり焼きます。

【コツ・ポイント】

  • 味噌が焦げやすいので、弱火〜中火でじっくり焼いてください。
  • 鮭だけでなく、鶏肉や野菜などでもおすすめです。

※ハチミツレシピは、cookpadで公開中です!
ぜひご覧ください。http://cookpad.com/recipe/4117717

その肌トラブル、洗顔が原因かも!?

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 美肌をつくるスキンケアの基本、それはクレンジングと洗顔です。しかし、クレンジングや洗顔は肌にとても負担をかけるため、間違った方法で必要以上に潤いを失ってしまった結果、肌トラブルへとつながってしまうということがよくあります。一方では、洗顔を変えた途端に肌の調子が改善されたという人も多くいます。なかなか改善されない肌トラブルでお悩みの方は、もしかしたら洗顔が原因かもしれません。

当てはまるものにチェック!
□ クレンジングや洗顔は拭き取りタイプを使っている
□ 洗顔はあまり泡立てずにさっと済ませる
□ 熱いお湯で洗顔をする

今日から見直したい洗顔方法

1.「とり過ぎ」に注意する
拭き取りタイプのクレンジングや洗顔は、さっと拭き取れてとても便利ですが、その分とても肌に負荷がかかってしまっているのも事実です。また、肌に必要な潤いまで奪ってしまうため、肌のバリア機能が低下し、乾燥を引き起こします。また、拭き取りタイプだけでなく、オイルタイプの洗顔も必要な潤いをとり過ぎてしまっていることもあります。乾燥肌が気になる方は、とり過ぎない洗顔を心がけてみましょう。

2.泡にこだわる
洗顔は、「泡が命」といっても過言ではありません。細かい泡は肌へ負担をかけずにやさしく毛穴の汚れや古い角質を落とします。泡立てネットなどを上手に活用して、泡にこだわった洗顔を。肌のゴワゴワが気になる人の中には、これだけで肌が滑らかになったという人も多くいます。

3.「ぬるま湯」洗顔を心がける
洗顔後、熱いシャワーで流していませんか?せっかく丁寧に泡で洗顔しても、熱いお湯で流してしまっては、必要な潤いが奪われてしまいます。少しぬるいと感じる程度のお湯で、丁寧に洗い流しましょう。

毎日繰り返す洗顔だからこそ、丁寧なケアが美しい肌をつくり出します。これからますます乾燥が気になる季節がくる前に、一度洗顔を見直してみませんか?

ALAの不思議な魅力
-ワインにも豊富にALAが-

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「ボジョレー・ヌーボー」は普通のワインと醸造法が違う?
 今年もボジョレー・ヌーボーの季節がやってきました。毎年11月末に盛大に売り出されるボジョレー・ヌーボーですが、あれだけ話題になるわりには、「味は普通」という感想もよく耳にします。
もともとボジョレー・ヌーボーは、フランスのボジョレー地方の名前と、新酒という意味の「ヌーボー」の2つを掛け合わせた言葉で、ボジョレー地方で収穫された今年のぶどうの”でき”をみるための試飲酒として、地元の人達の間だけで飲まれていました。
その習慣が、今から50年ほど前にフランス政府により解禁され、次第に世界中に知られるようになったのです。最近では、ボジョレー・ヌーボーの全体の出荷量のおよそ半分を日本で占めているというから驚きですね。新しいもの好きの日本のマーケットにうまく重なったようです。

通常のワインは、1〜2年、高級ワインではさらに数年間かけて醸造させますが、ボジョレー・ヌーボーの場合は、収穫から2〜3ヶ月で出荷するため、炭酸ガスを注入する急速発酵技術を用いて数週間で醸造されます。そのため、フルーティで軽い味わいに仕上がっているのでジュースのような感覚で飲めるのが特徴です。一方で深みや渋みがないので、ワインの愛好家の方からすると少し物足りないと感じる方もいるようです。

赤ワインと白ワインの違いは?
 さてボジョレー・ヌーボーと言えば赤ワイン、或いはロゼですが、白ワインと赤ワインの作り方の違いをご存知ですか?赤ワインの場合は、皮が黒っぽい黒ブドウを使用して皮と種も一緒に果汁を絞り取り、皮や種のエキスを葡萄の果汁に染み出させ、発酵してつくります。一方、白ワインは、ブドウの皮や種を除いて絞り取った果汁だけを発酵させてつくります。皮と種を抜いた状態で、発酵されるため、液体に果皮の色が移らないのです。ぶどうの皮や種などには、フラボノイド、タンニンなどのポリフェノールが多く含まれているため、皮と種も一緒に発酵される赤ワインの方がポリフェノールの含有量が多く、白ワインはカリウムが豊富に含まれているので体の中に溜まった毒素を排出するデドックス効果が高いようです。

ワインに豊富に含まれるALA
 ワインには、100g辺り0.11mg〜0.17mgと食品の中でもALAが多く含まれています。私たちが平均的な食事から補給できるALAの量は、1日辺り約0.05mg〜2mgと推定されていますが、もしこの2mgをワインから摂取しようとすると、毎日1リットルものワインを飲まなければならないことになります。

それだけたくさんのワインを毎日飲むのは現実的ではありませんが、それでもワインにはポルフェノールやミネラルも豊富に含まれていて同時にALAも補給できていると思うと、ますますワインが進んでしまいそうですね。ワインを片手にALAのことをぜひ思い出してみてください!

◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
動物や植物の中のミトコンドリアで作られるアミノ酸の一種で生命を維持するためのエネルギー産生に不可欠な生命の根元物質です。私たちが生きるために必要なエネルギーの元を作ったり、血液の元になります。またエネルギーの元を作る際に副産物として代謝水が生まれ、みずみずしい肌を保つ重要な働きをします。しかし加齢に伴い、体内での生産量が低下することが分かっています。

腸の弱い人は風邪をひきやすい!
免疫力を高めるALAの働き

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腸の弱い人は風邪をひきやすい
秋の気配を感じる前に一気に冷え込んできましたが、空気が乾燥するこれからの季節は、風邪やインフルエンザにかかりやすくなりますね。とくに年齢を重ねると免疫力が落ちてくるため、「若い頃より風邪をひきやすくなった」という方が増えてきますが、一般的には若くても腸の弱い人は、免疫力が低く風邪をひきやすい傾向にあるようです。ウィルスに負けない体を作るためには、免疫力を高めることが大切です。

そもそも「免疫力」とは、どのようなものなのでしょう?
私たちが生活する空気中には、いたるところに様々なウィルスや病原菌が存在しています。これらのウィルスや病原菌の侵入を防いだり、外敵や体内の有害物質と戦う力が「免疫力」です。
私たちの体の防衛機能はとても優れていて、この免疫力を維持するためにいくつもの免疫細胞が連携しながら働いています。

免疫細胞は大きく分けると2種類あり、1つ目は「自然免疫」と呼ばれ元々備わっている免疫です。自然免疫の中でも有名なナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、ウィルスに感染した細胞や体内で発生した悪い細胞の有無を、全身をパトロールしながらチェックし撃退する重要な役割を担っています。

2つ目は「獲得免疫」と呼ばれ、体内でウィルスなどが悪さをしたときに戦う役割を果たします。風邪をひいた時に熱が出るのは、体内でこの獲得免疫が戦っているためなのです。

そしてこれらの免疫細胞の70%は腸に集中しています。そのため腸の弱い人は、免疫力が下がり風邪をひきやすくなるのです。

免疫力を高めるALAの働き
さてALA(5-アミノレブリン酸)も細胞の中にあるミトコンドリアの機能を強化することで免疫力を高めるアミノ酸です。
サプリメントなどで外部からALAを摂取するとUCPと呼ばれる体温を上げるタンパク質が増えていきます。基礎代謝が上がり体温が上がると免疫力が高まり、外部からのウィルスの侵入を予防できるようになります。

正確にはALAそのものに作用があるわけではなく、ALAに鉄が結合したりして体内で「ヘム」と呼ばれる物質に変わっていきます。このヘムが体内で酸素を運搬したりエネルギーを生産したり、代謝を促したり活性酸素を分解するなど、重要な機能の全てに
関わっています。ALAはこのヘムを生産できる唯一のアミノ酸で他のアミノ酸とは一線を画しています。

免疫力を上げて風邪から身を守るには
免疫力を上げて風邪などのウイルスから身体を守るのに効果的な方法をご紹介します。

■ 腸内環境を整える
免疫細胞の70%は腸で作られています。そのため常に腸内環境を良い状態に保っておくことがとても重要です。
腸内環境を整えるのに有効なのは、乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトを食べること。その他には、味噌や納豆、チーズなどの発酵食品を食べたり、植物繊維やオリゴ糖が多く含まれるごぼうや大根、レンコンなど食事に摂り入れるのもお勧めです。

■ 体温を高く保ち血流を良くする
体温が下がると免疫力が低下するので、体温を高く保って血流のいい状態を保つことが大切です。
ウォーキングなどの体を温める運動をしたり、入浴したり、ALAを摂取したりして体を冷やさないようにすると、免疫細胞が体内で活躍してくれます。

■ ストレスを溜めない
ストレスが溜まると免疫細胞が減ってしまいます。腸の調子を整えるには、心をリラックスしてたくさん笑うことを心掛けましょう。

■ 質の高い睡眠をとる
寝ている時はとても多くの免疫細胞が生成されます。ただ睡眠時間を長くするというわけではなく、質のいい睡眠をとることが大事です。できる限り明かりを少なくして、規則正しく深い睡眠がとれる環境を作りましょう。

これから寒さが一段と増していきますので、風邪やインフルエンザが流行する前にしっかり予防して過ごしましょう。