ALAの不思議な魅力
-お酒との上手な付き合い方-

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お酒との上手な付き合い方
あの人は「お酒が強い」とか「弱い」ということをよく耳にしますが、あなたはどのタイプでしょうか?

  • 顔がすぐに赤くなるけど、あまり酔わない
  • 顔に出ないけどすぐに酔ってしまう
  • 全く飲めない

お酒(アルコール)は、肝臓でいくつかの段階を経て分解されます。まず、アルコール分解酵素(ADH1B)によってアセトアルデヒドという物質に分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって無害な酢酸に分解され、やがて水と二酸化炭素に分解されて体外へ排出されます。

このアセトアルデヒド脱水素酵素は毒性が強く、二日酔いの原因になります。一般的にアルコール分解酵素の活性が高いと、アルコールの分解が早く、お酒が残りにくくなります。そしてアセトアルデヒド脱水素酵素の活性が低いと、顔が赤くなります。久里浜医療センターの研究によると、この2つの酵素の働き具合から、各3種類・合計9種類があり、5つのタイプに分類ができるそうです。
これからお酒のお付き合いが増える季節になりますが、お酒と上手に付き合うためにも、自分のタイプを理解してお酒を楽しみましょう。

【Aタイプの方】アルコールもアセトアルデヒドも分解する能力が高い体質です。お酒に強いのでついつい酒量が増えてしまいがち。高血圧、脳梗塞、アルコール依存症などになりやすい傾向があります。

【Bタイプの方】少し飲むだけで顔が赤くなるタイプ。長年、飲み続ければ少しはお酒が強くなりますが、上部消化管がんなどになりやすいと言われています。

【Cタイプの方】顔が赤くならないが、アルコールの分解が遅いためお酒が体内に残りやすいタイプ。アルコール依存症に最もなりやすく、がんのリスクも高いそうです。

【Dタイプの方】顔は赤くなるが、程度は軽い方。ただ、毒性の強いアセトアルデヒドが長く体内にとどまるのでがんになりやすい傾向があるようです。

【Eタイプの方】まったく飲めない下戸タイプ。無理をしてお酒を飲んでしまうと、急性アルコール中毒になる危険があるので注意が必要です。

自分の体質を理解して、お酒と上手に付き合いたいものですね。

「ALA+ミネラル」で二日酔いの予防剤として特許出願中!
現在、一般的な二日酔いの予防剤として、アルコールやアセトアルデヒドの分解を促すジクロロ酢酸、アスピリン、リンゴ酸、アラニンを配合したものが市販されていますが、ALAを用いた予防剤の研究も進められています。既存の予防剤と組み合わせることで相乗効果が期待できるということから二日酔いの予防剤及びまたは治療剤としての特許も出願されています。

◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー産生に関与するタンパク質の原料なる重要な物質です。しかし、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。焼酎粕や赤ワイン、かいわれ大根れなどの食品にも多く含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。