ALAの不思議な魅力
-ワインにも豊富にALAが-

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「ボジョレー・ヌーボー」は普通のワインと醸造法が違う?
 今年もボジョレー・ヌーボーの季節がやってきました。毎年11月末に盛大に売り出されるボジョレー・ヌーボーですが、あれだけ話題になるわりには、「味は普通」という感想もよく耳にします。
もともとボジョレー・ヌーボーは、フランスのボジョレー地方の名前と、新酒という意味の「ヌーボー」の2つを掛け合わせた言葉で、ボジョレー地方で収穫された今年のぶどうの”でき”をみるための試飲酒として、地元の人達の間だけで飲まれていました。
その習慣が、今から50年ほど前にフランス政府により解禁され、次第に世界中に知られるようになったのです。最近では、ボジョレー・ヌーボーの全体の出荷量のおよそ半分を日本で占めているというから驚きですね。新しいもの好きの日本のマーケットにうまく重なったようです。

通常のワインは、1〜2年、高級ワインではさらに数年間かけて醸造させますが、ボジョレー・ヌーボーの場合は、収穫から2〜3ヶ月で出荷するため、炭酸ガスを注入する急速発酵技術を用いて数週間で醸造されます。そのため、フルーティで軽い味わいに仕上がっているのでジュースのような感覚で飲めるのが特徴です。一方で深みや渋みがないので、ワインの愛好家の方からすると少し物足りないと感じる方もいるようです。

赤ワインと白ワインの違いは?
 さてボジョレー・ヌーボーと言えば赤ワイン、或いはロゼですが、白ワインと赤ワインの作り方の違いをご存知ですか?赤ワインの場合は、皮が黒っぽい黒ブドウを使用して皮と種も一緒に果汁を絞り取り、皮や種のエキスを葡萄の果汁に染み出させ、発酵してつくります。一方、白ワインは、ブドウの皮や種を除いて絞り取った果汁だけを発酵させてつくります。皮と種を抜いた状態で、発酵されるため、液体に果皮の色が移らないのです。ぶどうの皮や種などには、フラボノイド、タンニンなどのポリフェノールが多く含まれているため、皮と種も一緒に発酵される赤ワインの方がポリフェノールの含有量が多く、白ワインはカリウムが豊富に含まれているので体の中に溜まった毒素を排出するデドックス効果が高いようです。

ワインに豊富に含まれるALA
 ワインには、100g辺り0.11mg〜0.17mgと食品の中でもALAが多く含まれています。私たちが平均的な食事から補給できるALAの量は、1日辺り約0.05mg〜2mgと推定されていますが、もしこの2mgをワインから摂取しようとすると、毎日1リットルものワインを飲まなければならないことになります。

それだけたくさんのワインを毎日飲むのは現実的ではありませんが、それでもワインにはポルフェノールやミネラルも豊富に含まれていて同時にALAも補給できていると思うと、ますますワインが進んでしまいそうですね。ワインを片手にALAのことをぜひ思い出してみてください!

◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
動物や植物の中のミトコンドリアで作られるアミノ酸の一種で生命を維持するためのエネルギー産生に不可欠な生命の根元物質です。私たちが生きるために必要なエネルギーの元を作ったり、血液の元になります。またエネルギーの元を作る際に副産物として代謝水が生まれ、みずみずしい肌を保つ重要な働きをします。しかし加齢に伴い、体内での生産量が低下することが分かっています。

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