”いいヒフの日”である11月12日、女性の肌の美しさを全国47都道府県で順位付けした「新ニッポン美肌県グランプリ2020」が発表され、石川県が総合1位を獲得しました。2位には秋田県、3位は山梨県がランクインしました。この調査は、1989年から31年間に渡り女性の肌を見続けている化粧品会社のポーラが行っているもので、全国の女性の肌の「水分量」「毛穴」「きめ」など18項目について分析され、2012年から発表されています。毎年注目のランキングですが、上位にランクインした場所にはある共通点が見えてきました。
上位にランクインした場所で育まれる美肌の特徴
1位を獲得した石川県は、肌の水分量が全国で最も多く、毛穴が目立ちにくく、ハリがあるという点が評価されました。石川県は年間降水日数が全国1位で、1年の半分以上が雨か雪ということで、こうした気候が肌の水分量に影響しているのではないかと考えられています。2位の秋田県は、肌の明るさや透明感、ハリがある点が評価されました。秋田市の年間日照時間が全国で一番短い、ということを聞いたことがある方もいるかもしれません。日照時間が短いということは、紫外線から受ける肌への影響が比較的少なく、透明感のある肌を育むことにつながっていると考えられます。また、今回の総合順位ではTOP3入りを逃したものの、4部門で1位、1部門で2位を獲得した鳥取県も同様に、自然環境に恵まれていることが美肌につながっていることが見えてきます。鳥取県は、空気中の水分量が比較的多いということで、それが肌の潤いに影響を与え、「明るく透明感があり、毛穴が目立たないなめらか肌」との高評価につながったようです。
美肌を育む場所の共通点
美肌が多いと言われる場所の共通点、それは適度な湿度や日照時間など、肌に良い影響を与える自然環境に恵まれているということが一ついえるでしょう。特に肌にとって潤いは欠かせない大切な要素の一つで、美しく健やかな肌のベースを作り出しているといっても過言ではありません。また、潤いが整った肌は紫外線の影響を受けにくく、日照時間が秋田県ほど短くなかったとしても、天然のバリアがうまく機能しているのではないかと思います。もちろん、自然環境だけでなく、食事や睡眠も美肌を育むことにつながっていることも忘れずに、内側からも気をつけて健やかな肌を作っていきたいですね。