昨秋、関東圏の某鉄道会社の車内広告が話題となりました。
それは、「電車内でのメイクは、他のお客様へご迷惑となるのでやめましょう。」といったメッセージのものでした。人々の反応は賛否両論で、一時はインターネット上で炎上するという騒ぎにまでなりました。
そもそも「なぜ女性は化粧をする」のでしょうか。2013年に行われたある調査では、「身だしなみとして当たり前だから」という回答が最も多く、続いて「紫外線などから肌を守るため」、「ノーメイクでは恥ずかしいから」という回答が多く見られたそうです。また、「きちんとした印象に見せるため」との回答も見られました。
いったい、女性はいつから化粧をするようになったのでしょう。調べてみるとその歴史は古く、3世紀後半頃の古墳時代に魔除けとして赤い土を顔に塗ったことが始まりとされています。悪いものから身を守るもためで、現代の“おしゃれ感覚”の化粧とは全く異なるものでしたが、飛鳥時代の後半には、大陸から紅や白粉、香などの化粧品が輸入され、日本における化粧の習慣がはじまったとされています。いつの時代も、女性が「美しくありたい」と願う気持ちは変わらないものですね。
女性としての身だしなみとして、美しく、そしてきちんとした印象を与えるために化粧をするのであれば、公共の場でなく自宅や化粧室で、というのが、社会人としてのマナーではないのでしょうか。