意外と知られていない、ソロモン諸島と日本の関係

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一昨年あたりから話題になっている『永遠の0(ゼロ)』(百田直樹 作)という作品をご存じですか?小説は300万部を越え、映画も話題となり、今春には特別ドラマとして放送される予定もあるのだそうです。

読んだり観たことのある方はご存知かもしれませんが、実はこの作品の中にソロモン諸島のガダルカナル島が登場します。『永遠の0』がきっかけでソロモンに興味をもつようになった、という人もいるようで、最近では旅行代理店の企画ツアーで「『永遠の0』の舞台を巡る旅」というツアーなども出ているということです。

P1030117 ガダルカナル島にある日本兵のための慰霊碑

 第二次世界大戦中、ソロモン各地では激しい戦いが繰り広げられ、数万人という大変多くの日本兵がソロモン諸島で命を落としました。今年で終戦後70年を迎えますが、日本では戦争があったことすら想像するのが難しくなったと感じるくらい、新しい道路や高層ビルの建設など都市開発が進められている一方で、ソロモンでは今でも各地に戦跡が点々とし、朽ち果てた戦車や戦闘機などが展示されています。

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日本人戦没者のための慰霊碑や平和記念公園なども多く、毎年慰霊のためにソロモンを訪れる日本人も少なくありません。

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首都にあるホニアラ空港(旧名ヘンダーソン国際空港)は、当時日本軍が最初に建設し、その後の激戦の末アメリカ軍に占拠されてしまったという場所ですが、現在もソロモンの玄関として利用されています。

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「遠く離れた南の島」という印象が強いソロモン諸島ですが、実は日本ととても深く関わりのある国の一つなのです。

ソロモン諸島の女性の暮らしに密着!

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ソロモン諸島は豊かな自然に恵まれ、今なお昔ながらの暮らしを大切に、人々は自給自足の生活を営んでいます。働かなくても暮らしていける環境ということ、また、昔ながらの男性社会ということもあり、20代前半で結婚・出産した女性が多く見られます。
時折、バリバリと仕事をしている女性も見かけますが、仕事の種類は日本のように多くはなく、学校の先生、医師、看護師、レストランのウェイター、ホテルマン、銀行員といった程度で、それもごく少数です。
それでは、一般的なソロモン人女性たちはどのように暮らしているのでしょうか。ソロモンの村落部に暮らす女性の1日をご紹介します。

洗濯をしている様子

今回の主人公は、Ellen(エレン)。マライタ州フィユ村在住の40代女性です。家族構成は、夫(元サッカー選手ソロモン代表)、娘3人、息子1人、ネコ1匹です。

Ellen右から2番めの女性がEllen

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ソロモンの暮らしは、「自然と共存している」という表現がとてもしっくりくる気がします。
みなさんは何を感じるでしょうか。

ソロモン諸島の熱帯雨林に咲く花々

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ソロモン諸島の熱帯雨林には、未だ人の手の入らない未開の地も多く、森を飛び回って花の蜜を集めるミツバチたちにとってもパラダイスのような豊かな自然が広がっています。咲く花々の数は4000種以上ともいわれています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA民家の脇に咲いているオーキッド

たとえば、日本では高級な花として知られている「オーキッド(蘭)」。ソロモンでは道端に野生の蘭が生えていたりするので、若い女性は髪飾りとして耳に飾っていたりもします。日本ではあまり見かけない色や柄のものも道端に咲いています。

SAMSUNGめずらしい柄のオーキッドも。

 

南国ならではの花といえば「プルメリア」。東南アジアの一部地域では「フランジパニ」と呼ばれるこの花の特徴は、なんといってもその女性らしい甘い香りです。現地で美容アイテムとして使われているココナッツオイルの香り付けのために使われているものもマーケットなどで見かけます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA木の下に立つだけで良い香りが漂うプルメリア

 

めずらしい細長い花をつけるのは「レッドジンジャー」という花。ソロモンやニューカレドニアなど太平洋諸島が原産といわれている花です。

CIMG0411和名は「赤穂月桃」というようです

 

「スパイダーリリー」と呼ばれる白い花は、蜘蛛のような姿が特徴的です。日本でも暖かい地域の海岸沿いに咲いているそうです。

SAMSUNG伸びた長く花びらが蜘蛛の手足のよう

 

これらの花々はほんの一部で、4000種といわれる植物の中には現地で薬効植物として病気などの治療に使われているものもあります。
ちなみに「プルメリア」と「レッドジンジャー」はララ・ソロモンのロゴにもあしらわれているので、ぜひ探してみてください。

ソロモン女性の美しさの秘訣とは

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南太平洋に浮かぶ“最後の秘境”とも呼ばれるソロモン諸島。
平均気温は30℃。年中強い日差しが降り注ぐ、常夏の島国です。そんな常夏の島に暮らす女性たちは、強い紫外線を浴びているにも関わらず、シミ・しわ一つない美しい肌の持ち主ばかり。その美しさの秘訣に迫ります。

04年2月ソロモン 202美しい肌が印象的のソロモン人女性

 ほぼ100%のソロモン人女性がスキンケアに使っているのが『ココナッツオイル』です。最近日本でも健康志向の高い女性の間で話題になっていますよね。
ココナッツオイルは、分子量の小さい中鎖脂肪酸が豊富に含まれています。また、アンチエイジング効果の高いビタミンEも多く含まれているので、顔や髪、全身の保湿に最適なオイルとして、昔からソロモンの女性たちの美容に欠かせないものとして使われてきました。

P1030099現地のマーケットに並ぶオーガニックココナッツオイル

 美容への効果だけでなく、高い抗菌作用や抗酸化作用から虫さされにも現地の人々は塗っています。また、紫外線をカットしたり、日焼け後の炎症した肌を守ってくれたり肌トラブルを予防したりする他、免疫力をアップさせる効果もあるといいます。
そんな栄養豊富で保湿力たっぷりのココナッツオイルをうまく活用して、ソロモンの女性たちは強い紫外線に負けない美しい肌をキープしているのです。

04年2月フィユ4 303どこまでも続くココナッツの木

 美容効果抜群のココナッツは、ソロモンの人々の生活にはなくてはならないとても大切なもの。伝統的なソロモン料理にはココナッツミルクをたっぷり使いますし、ココナッツミルクの搾りかすは豚など家畜の餌になります。ココナッツの殻は、着火剤として活用されていたりと、余すところなく自然の恵みを最大限に活かす彼らの素晴らしい生活の知恵は、私たちの生活をより豊かにしてくれるヒントになるかもしれません。