「もう何十年も食生活を大きく変えていないはずなのに、中年太りが気になってきた。」と嘆いている方、少なくないのではないでしょうか。肥満は体のさまざまな機能を衰えさせ老化を促進するといわれていますので注意が必要です。年齢を重ねると基礎代謝が落ちてしまうのは致しかたないですが、食べた栄養素をきちんとエネルギーとして使い切るようにすれば、肥満を予防し、解消することができるといいます。そのためにはまず、食習慣を見直してみることから始めてみましょう。食事で摂った栄養素を効率よくエネルギーに換えてその日のうちにきちんと使い切るというシステム(代謝)がうまく機能すると、体を若々しく保ち、肥満の予防にもつながるようです。まずは次の3つのルールを意識して、食習慣を見直していきましょう。
1.食事は空腹を感じた時に。
特にお腹が空いているわけではないのに、食事の時間が来ると食べてしまう人は要注意です。食べ過ぎ、飲み過ぎで疲れた胃腸を適度に休ませるようにしましょう。空腹を感じると、胃腸の大掃除ホルモンと呼ばれる「モチリン」が分泌され、老廃物をどんどんきれいにしてくれたり、細胞内のデトックスにもつながります。体の声に耳を傾けて、お腹が空いていない時には軽食や飲み物だけで済ませるのも良いでしょう。また、夕食は就寝の3時間前までには済ませるようにしましょう。
2.腹八分目を意識する。
「腹八分に病なし腹十二分に医者足らず」ということわざがあるように、食べ過ぎは体に良くないということです。食事から摂取した栄養を体内で消化吸収しエネルギーを作り出しますが、食べる量が増えると消化酵素が活発に働きます。しかし吸収した栄養を体の細胞内に届けたり、毒素を排出したりする代謝酵素が不足し、働きが鈍ってしまうのです。また、代謝が滞ると便秘や吹き出物の原因になったり、疲労感につながる恐れもあるようです。
3.食べる順番を守る。
最終的にはすべてお腹に入ってしまうのだから、食べる順番なんて…!と思われるかもしれませんが、血糖値を急激に上げないようにするためには食べる順番が重要です。まず最初に野菜など食物繊維が多いものやタンパク質を食べるようにしましょう。米やパスタなどの炭水化物や、カボチャ、ジャガイモなど糖質のが多い野菜は最後に食べるようにしますが、最初に野菜や肉を食べることにより空腹が満たされ、血糖値を上げる要因となる糖を摂り過ぎ防止にも繋がります。