今年5月、福島県いわき市で第7回太平洋・島サミット(PALM7)が開催されました。太平洋・島サミットとは、日本が太平洋島嶼(とうしょ)国との関係を強化する目的で1997年に初めて開催され、それ以降3年ごとに日本で開催されています。ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアからなるこれらの国々は、島嶼国がゆえの「国土が狭く分散している」「国際市場から遠い」「自然災害や気候変動等の環境変化に脆弱」などの困難を抱えています。太平洋・島サミットではこうした様々な課題について共に解決策を探り、太平洋地域の安定と繁栄を目指して首脳レベルでの議論が行われています。
ララ・ソロモンの故郷であるソロモン諸島も参加し、ダグラス・エテ・ソロモン諸島副首相が来日しました。ダグラス・エテ副首相は5月23日、安倍総理大臣と会談し、安倍総理大臣から道路・橋梁整備のためにおよそ32億円の資金協力を行う考えと共に、引き続きソロモン諸島の持続可能な開発を力強く支援していくことが表明されました。
太平洋・島サミット開催中、東京・六本木アークヒルズのカラヤン広場では、パシフィックフェスタ 2015が開催され、それぞれの国の伝統的なダンスショーが行われたほか、太平洋島嶼国のめずらしい製品や食品が紹介されました。ララ・ソロモンもブース出展し、多くの方にお立ち寄りいただきました。特にソロモン諸島産の褐色のはちみつは珍しいと興味を持たれていた方が多く、どんな味がするのか試してみたいというお声をたくさんいただきました。
日本政府がニウエを196カ国目の国家として承認しました。ニウエはもともとニュージーランドの自治領であった南太平洋の小さな島。面積は260km2、人口は約1500人と日本の与那国町と同規模です。
今回の太平洋・島サミットにはニウエのタランギ首相が参加し、安倍総理大臣からタランギ首相へ国家として承認したことが伝えられました。南太平洋の小さな国がこれから日本とどのような関係を築いていくのか、これから注目です!