5‒ALA基礎知識Q&A

Pocket

再近、話題になっている「5-ALA(5-アミノレブリン酸)」について、実はどんなものなのかよく分からないという質問を多くいただきます。今回はその質問にお答えします。

Q 5-ALAは、何の成分ですか?
A 5-ALAは天然に存在するアミノ酸で、ヒトや動物、植物の細胞内にあるミトコンドリアで作られています。数多くあるアミノ酸の中でも唯一、鉄分と結びついて血液の中のヘモグロビンになったり、動くためのエネルギーの源である「ATP」を生み出すとても稀有なアミノ酸です。

Q 5-ALAはどんな働きをしますか?
A 一言でいうと、細胞の中にあるミトコンドリアの働きを活性化させて、基礎代謝を促す働きをします。

5-ALAのはたらき

ミトコンドリアは、私達が動くために必要なエネルギーを作り出す生産工場のような役割を担っていて、機能が低下するとエネルギーを効率よく作れなくなり、基礎代謝が落ちたり、免疫力が下がってきます。そのため、ミトコンドリアを活性化させることがとても重要です。

Q 5-ALAは食品からも摂取できますか?
A 5-ALAは、発酵食品である納豆や甘酒、ワイン、バナナ、ほうれん草などに含まれています。例えばワインだと100g辺り110〜173ug程度含まれていますが、1ugは1/1000mgですので、5-ALAを1mg摂取するためにはワインを1本摂取しなければなりません。5-ALAを含有したサプリメントは、一般的に1粒に10mg〜50mg配合されていますが、10mgの5-ALAはワイン10本分に相当する量になるので、これを摂取するとなると大変な量のワインを飲まなくてはなりません。サプリメントが登場したことで、5-ALAは効率的に摂取できるようになりました。

Q なぜ今まで注目されていなかったのですか?
A 5-ALAを人工的に安全な製法で作り出すことが難しかったり、5-ALA単体で働くよりミネラルと組み合わさると直ちに違う成分へと変化していくため、5-ALAそのものの重要性が見落とされていたことが推測されます。

Q 5-ALAはミネラルと相性がいいのですか?
A 5-ALAは、単体で働くよりミネラルと一緒に働くことで、大きな力を発揮します。特にミネラルの鉄分と結合し、ヘムと呼ばれる物質を作ります。その他に、コバルトと組み合わされるとビタミンB12が合成されたり、亜鉛と一緒に摂取すると5-ALAの働きを促し、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。

Q 5-ALAは、どのような分野で利用されていますか?
A 5-ALAは、植物から動物まであらゆる生命体の細胞の中でエネルギーを生み出す大もとの部分で働く特徴を持つため、様々な分野での応用が広がっています。既に健康、医療、美容、農業、畜産の分野で利用され、特に医療分野では様々な応用研究が進んでいます。最近ではショウジョウバエを使った研究(※)で、加齢に伴う筋肉機能の低下を遅らせ、健康寿命を伸ばすという論文も発表されています。

※参照記事(FEBSPRESS)
https://febs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/2211-5463.13338

森林浴の健康・美容効果

Pocket

思い返せば2020年の春先から約2年、私たちは自粛生活を余儀なくされ、日常生活の中でもソーシャルディスタンスを強く意識するようになりました。そんなコロナ禍でも楽しめるアクティビティとして、キャンプやハイキングなどの注目が高まっています。自然の中で過ごした時に、どこか清々しく、身も心も爽快感を体験した人も多いと思います。自然がもたらすこれらの効果は、科学的にも証明されており、樹木が発散する成分「フィトンチッド」がその鍵を握っています。

木々のイラスト

森の香り、「フィトンチッド」って?

フィトンチッドは、主に木の幹や根の中に含まれ、多くは葉から大気中に放出されています。植物や樹木は、害虫や微生物など、たえず侵入しようとするものがいてもその場から動くことができません。そこで有害な微生物や昆虫から身を守り、また傷つけられた時に病気に感染しないよう、自己防衛のために自ら殺菌作用のある物質を作り上げ放出していることが近年の研究で明らかになっています。

森林浴で健やかに、美しく

フィトンチッドは、樹木や植物を守るだけでなく、私たちの人体にも良い効果をもたらすことがわかっています。
・ 身体のストレスに関わるホルモンを低下する
・ 自律神経を安定させる
・ 不安を解消し、快適な睡眠をもたらす
・ 免疫力を高める

このようにリフレッシュやリラックスといった健康に良い影響をもたらす効果が得られることは、インナービューティー効果にもつながってきます。「ストレスは美肌の大敵」といわれますが、イライラしたり悩みや不安を抱えたり、ストレスを抱えることは肌に悪影響をもたらします。精神的ストレス度が高くなると、肌の老化を加速させるストレスホルモンが増加し、自律神経が乱れることで血行が悪くなり、肌に十分な栄養が届かなくなるだけでなく、冷えや肩こりも起こりやすくなります。森林浴によってストレスレベルが低下して血行が改善されると、肌に十分な栄養が届き、肌トラブルが解消され、老化防止にもつながります。また、樹木は水分を多く含むので、肌や髪に潤いを与えてくれる効果もあります。

日頃から大自然に触れるのが難しいという方も、樹木がたくさんある公園を散歩してみたり、市販されているフィトンチッド入りのスプレーなどを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

ミトコンドリアの衰えが老化へ繋がる!?

Pocket

ミトコンドリアの衰えが老化へつながる

ミトコンドリアは、私たちが取り込んだ酸素の90%以上を使って、動くためのエネルギーを作っている細胞の中の小さな器官で、活性酸素を作る器官でもあります。この活性酸素は細胞を痛めつける物質として悪モノ扱いされる場合がありますが、一定量の活性酸素は体にとって必要な場合があります。例えば、バクテリアが体内に侵入した場合には、活性酸素を用いて侵入したバクテリアを殺すなどの防衛機能を備えています。正常なミトコンドリアは、細胞を攻撃する活性酸素を作る量が少ないのであまり問題はありませんが、ミトコンドリアが衰えてくると排出される活性酸素の量が増幅し、細胞を痛めつけてしまいます。特に老齢になるとミトコンドリアから排出される活性酸素が増えるという報告が多くあります。

ミトコンドリアがたくさんある臓器は2つ

人体にあるすべての細胞にはミトコンドリアが存在しますが、特にミトコンドリアの数が多い臓器は、腸と腎臓です。食物を外から吸収するという活動には、もっともパワーが必要になり、腸はまさに、摂取した固形物を腸壁から体内へ取り込むという働きをするため、エネルギーを作り出す多くのミトコンドリアが必要です。腎臓は、体内の老廃物を尿と一緒に排出する働きをしますが、実は排泄したものの99%を、再び吸収するという不思議な働きをしています。そのため、腎臓でもミトコンドリアが多く必要です。腸は「長寿のカギ」と言われますが、腸内環境が健康維持だけでなく、老化に大きく関わっていることが納得できますね。また中年太りといいますが、これもミトコンドリアの量が減ったり機能が低下することで、体内に溜め込んだ脂肪や糖を消費しにくくなることから起こります。

ミトコンドリアを鍛えるには?

それでは、ミトコンドリアを鍛えるためにはどのようにすればいいのでしょうか?

ミトコンドリアを鍛える食事と運動

日々の生活で意識できることとして、まず食事は腹八分めを心がけ、空腹の時間を作るようにしましょう。そうすると、サーチュイン遺伝子の働きが高まり、ミトコンドリアを奮い立たせてくれます。食べ物としては、「有機酸」と呼ばれる、例えばレモンや酢などに多く含まれる「クエン酸」、リンゴや梅干しに含まれる「リンゴ酸」、ブロッコリーやキウイなどに含まれる「アスコルビン酸(ビタミンC)」、ぬか漬けに含まれる「酪酸」などを食事に取り入れることが大切です。また、甘酒などに多く含まれる5-ALAもミトコンドリアを活性化させる天然のアミノ酸として注目されています。5-ALAの優れた点は、食品として摂取してもミトコンドリアまで届いてくれるので、5-ALAを多く含む食品を摂ることも、ミトコンドリア強化につながります。加えて、速歩きとゆっくり歩きを繰り返すインターバル速歩を行うことで心臓や血管からいいホルモンが分泌されるので、適切な量の食事と運動を無理せず長く続けることで、ミトコンドリアを元気にしてくれるでしょう。

様々な方法で健康管理をしている人

くすみが気になる大人肌の
透明感アプローチ

Pocket

紫外線対策はきちんとしているのに肌色がだんだんと濃くなってきたと感じたら、それは「くすみ」のはじまりかもしれません。肌のくすみは、身体の状態と深く繋がっていて、原因も様々です。くすみの原因を理解して、生活習慣を見直し、透明感を取り戻しませんか?

鏡を見てお肌をチェックしている

くすみの原因とは
肌のくすみを進ませる原因はいくつかあります。たとえば、「乾燥肌」によるもの。肌の表面はつやがあるように見えていても、角質の重層化によって内側では潤い成分が不足し乾燥することがくすみとなって表れます。ストレスや睡眠不足から「血の巡りが滞る」と、肌のターンオーバーの遅れにもつながります。また、摂り過ぎてしまった余分な糖分が肌のタンパク質と結びつく「糖化」や、タンパク質が脂質と結びつく「カルボニル化」が起こると、肌が黄色くくすんでしまう原因にも。日本人の肌を研究し続けてきた化粧品会社ポーラが最近行った研究では、血管に褐色の老化色素が蓄積することで肌が茶色く濁り、くすみにつながっていることも判明しました。こうしたいくつもの原因が重なることが、頑固なくすみ肌を生み出してしまっているのです。

透明感を取り戻すアプローチ
大人肌のくすみ対策は、様々なアプローチが効果的です。毎日の紫外線対策や保湿ケア、美白ケアはもちろん、週に1〜2回の角質ケアも定期的に行いましょう。血行促進のために、日頃から湯船に浸かったり、ウォーキングなどの適度な運動もおすすめです。また、血液をサラサラにしてくれる食材を積極的に取り入れることも、肌のくすみを抑えることにもつながります。納豆や梅干し、青魚などは、日頃の食生活に取り入れやすくおすすめです。今が旬のブドウも、豊富に含まれるポリフェノールがコレステロールの酸化を防いでくれます。糖化を防ぐためには、血糖値の急激な上昇を抑えることが効果的でしょう。野菜から食べ始めて、最後に炭水化物(米やパンなど)を食べるように心がけたり、できるだけ低G I( グリセミック・インデックス)値の食品を選ぶことも、糖化の抑制につながります。たとえば、白米よりも玄米、うどんよりもパスタ、野菜も芋類よりも生でも食べられる大根や葉物野菜を摂るようにするなど、できることから取り入れて、透明感を取り戻していきましょう。

5-ALAはアミノ酸の一種?

Pocket

5-ALAはアミノ酸の一種?
5-ALA(5-アミノレブリン酸)は、アミノ酸の一種ですが、よく耳にするアミノ酸とは別の種類のアミノ酸です。よく耳にするアミノ酸は、私たちの体を構成するタンパク質を作るためのアミノ酸が主で、20種類のアミノ酸(必須アミノ酸と非必須アミノ酸)があります。

【必須アミノ酸(体内で合成できない)】
イソロイシン・ロイシン・バリン・ヒスチジン・リシン・メチオニン・トリプトファン・フェニルアラニン・スレオニン

【非必須アミノ酸(体内で合成できる)】
アスパラギン・アスパラギン酸・アラニン・アルギニン・システイン・グルタミン・グルタミン酸・グリシン・プロリン・セリン・チロシン

アミノ酸

私たちの体のおよそ20%がタンパク質でできていますが、このタンパク質は、これらわずか20種類のアミノ酸が繋がってできていて、膨大な種類のタンパク質がそれぞれの役割を担いながら体の中で働いています。

特殊なアミノ酸5-ALA
これらのアミノ酸以外に、自然界には、約500種ほどのアミノ酸が発見されていて、タンパク質を構成するアミノ酸以外に、体内の細胞や血液中などに蓄えられている特殊なアミノ酸があります。遊離アミノ酸と呼ばれるアミノ酸でオルニチンやタウリンなどがあり、私たちの生体を維持するために重要な役割を担っています。5-ALAもこの遊離アミノ酸の一種で、数多くのアミノ酸の中でも唯一、体内で鉄分と結びついて血液中で酸素を体中に行き渡らせるヘモグロビンとなったり、マグネシウムと結びついて葉緑素の原料になる、とても稀有なアミノ酸です。

36億年前から存在している5-ALA
36億年前の創成期の頃から、地球上に存在する天然アミノ酸のひとつで、生命の根源物質とも言われています。もともと5-ALAは、ミトコンドリアという細胞内の小器官で生まれ、8つの5-ALAが合わさってヘムという物質の元になります。このヘムが生命活動の鍵となり、先程のヘモグロビンになったり、取り入れた酸素と食物をエネルギーに変換する、中心的な役割を担っています。つまり5-ALAがなければ、私たちはエネルギーを得ることができずに、動くことすらできません。

外から摂取された5-ALAの行方は?
多くの場合、体の中に存在する物質は、外から摂取するだけでは本来の効果を発揮する場所までたどり着くことができずにうまく働くことができませんが、5-ALAは、2つのアミノ酸が結合した分子の大きさと同じぐらいの大きさで、細胞の表面にある入り口から細胞内へ入り込むことができます。

細胞イメージ

さらに、細胞内にあるミトコンドリアで生まれた5-ALAは、一度ミトコンドリアの外に吐き出されるので、ミトコンドリアで作られた5-ALAと、外から取りこまれた5-ALAがうまく混ざり合い、再びミトコンドリア内でヘムを構成することできるのです。年齢とともに体内で生産できる量が減っていく5-ALAですが、外から効率よく補うことができるため、体内で5-ALA本来の力を発揮して有効に働いてくれます。