話題のスーパーフード「ビーポーレン」って?

Pocket

 ここ数年で人々の健康志向は高まり、“スーパーフード”と呼ばれる自然食材が次から次へと出ていますね。ココナッツオイル、チアシード、キヌア、ケールなどは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そんな健康志向の高い人々の間でいま、“パーフェクトフード”や“ミラクルフード”とも呼ばれ、特に話題になっているものがあります。それが「ビーポーレン」です。

ビーポーレンとは
ビーポーレンとは、ミツバチが集めてくる花粉のことで、日本では「花粉荷
(かふんか)」とも呼ばれています。ミツバチが花粉を自らの唾液を使って団子状に固めたもので、働き蜂の食料やローヤルゼリーの原料にもなっています。ローヤルゼリーは日本でも美容効果が期待されているので知っている人も多いと思いますが、ビーポーレンの栄養価はローヤルゼリーやプロポリスと比べても非常に高いといわれています。また蜂の唾液は天然酵素なので腐ることもなく、古代ギリシャでは「神々の食物」と呼ばれていたという話もあるほどです。

ビーポーレンの美容効果がすごい
ビーポーレンには、海外セレブも注目するほどの優れた美容効果があるということがわかっています。特にアンチエイジングにはとても効果が高く、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEやポリフェノール、フラボノイドなど高い抗酸化作用をもつ栄養素を豊富に含んでいます。また、肌細胞を作る時に欠かせないアミノ酸やタンパク質も豊富に含み、美肌効果も期待できます。加えて、整腸作用や便秘解消に欠かせないマグネシウムも含まれています。

ビーポーレンの注意点
花粉症の人やアレルギー、アトピーの人は、摂取する際に注意が必要といわれています。欧米を中心にビーポーレンは花粉症の治療などにも活用されていますが、中にはアナフィラキシーショックを起こしたという人もいるため注意が必要です。また、ハチミツアレルギーの方や小さいお子さんも注意してください。

人々の生活を支えるココナッツの木の秘密

Pocket

 太平洋地域の島々や東南アジアの国々で、古くから人々の生活を支えてきた木、それがココナッツです。
ココナッツの木は「Tree of Life」とも呼ばれ、人々の生活や健康に必要なものをすべて与えてくれる木として重宝されてきました。
日本でもココナッツオイルを日常的に取り入れている人が多くなってきました。また、タイ料理やベトナム料理といった東南アジア料理を再現した商品が大手スーパーのプライベートブランドから発売されるなど、ココナッツミルクを使った料理も随分身近なものになってきました。しかし、実はココナッツの木の魅力は、オイルやミルクだけではありません。ソロモンの村落部で暮らす人々の生活を少し覗いてみましょう。

ココナッツの木に支えられている地域の人々の家は、ココナッツの木を使って作られています。柱はもちろん頑丈なココナッツの木の幹でできていますし、屋根はココナッツの葉を編んだものでできています。強風で飛ばされてしまったりは日常茶飯事ですが、そんな時はすぐに葉を集めて、新しい屋根を作り直します。

台所ではガスがないので、ココナッツの殻が燃料として活躍しています。前出のココナッツミルクは、殻の内側の果実を削り取ったものに水を加えて絞ったものですが、搾りかすも栄養価が高く、家畜の飼料や畑の肥料として活用されています。
喉が渇いた子どもたちは、ココナッツの木に登り実を落とし、殻を割って天然のココナッツジュースで喉を潤します。高いものだと20〜30mの高さがありますが、ココナッツの木の中で育った子どもたちは、とても器用に登ります。

ソロモンには「ココナッツニュース」という言葉があります。これは、ココナッツの実が木から落下する時、下にいる人が逃げようもないくらい早く落下する様子からできた言葉で、「ココナッツの実が落ちるように早い人の噂(クチコミ)」のことを指しています。現地の人いわく、「Eメールより早いココナッツニュース」とのことだそうです。ココナッツが人々の生活に根付いている様子がこの言葉からも伝わってきますね。

ハチミツの何がカラダにいいの?

Pocket

 「ハチミツを摂りなさい……美しく、聡明に、そして身体を強くするために」
古くからインドで伝わるアーユルヴェーダでは、最も基本な3つの薬のひとつにハチミツが挙げられており、その薬用効果は長い間研究されてきました。古代エジプト人は、肌のトリートメントや、怪我や火傷の治療に利用、同様に、世界中の多くの地域でもハチミツは自然薬として珍重されて
きました。また、クレオパトラが美容のためにハチミツパックを愛用していたなど、
その美容効果も高く、多くの人びとを魅了してきました。古くからあらゆるシーンで
認められてきたハチミツは、現代医療をおぎなうものとして、再び注目されています。

美肌効果
「食べる美容液」と呼ばれるハチミツには、肌に良い栄養素がたくさん含まれています。特にハチミツの果糖成分には高い保湿力があり、水分を閉じ込める働きで肌をしっとり、ふっくらとさせてくれます。さらに皮脂のバランスも整えてくれるため、乾燥肌だけでなくあらゆる肌タイプの人でも安心して使うことができます。

ダイエット効果
ハチミツに含まれる果糖成分は、砂糖に比べて糖の吸収のスピードが穏やかです。また、砂糖よりも甘味を強く感じ、少量でも充分甘味を出すことができるので、使用する量も抑えることができます。血液中にとりこまれた余分な糖は脂肪として蓄積されやすいので、ダイエットを心がけている方は砂糖の代わりにハチミツを使うのがおすすめです。

二日酔いの頭痛を和らげる
2008年に全米頭痛財団は二日酔いの頭痛を解消する最も効果的な方法は、ハチミツを摂取することであると発表しました。ハチミツには果物の大半には含まれない果糖の一種が含まれていて、その果糖がアルコールの分解を促進し、頭痛を軽減させてくれます。
お酒を飲む前、あるいは飲んだ後にスプーン1杯のハチミツを摂取したり、ハチミツ入りのレモンティーを飲むのもよいでしょう。

血圧を下げる
ハチミツには多くのミネラルが含まれています。中でも最も含まれているのがカリウムです。カリウムは摂り過ぎた塩分を排出し、ナトリウムのバランスを整えてくれるので、塩分を摂り過ぎて上がってしまった血圧を下げてくれるといわれています。

ぶらりマーケット散策

Pocket

彩り鮮やかな野菜やフルーツに貝殻のアクセサリー…。毎日通っても飽きない、ソロモン諸島のマーケットをご紹介します。

ソロモン諸島の台所ともいえるのが首都ホニアラにある「セントラルマーケット」。
地元で採れた生鮮食料品などがところ狭しと並びます。

採れたてのココナッツジュースを飲めるのも南の島ならではの魅力です。
ソロモンの人口全体の約85%の人々が自給自足で暮らしており、人々は自分の畑で作ったものを自信を持って売りに来ています。農作物を売ることで生活費や子どもの学費などを稼ぐ現金収入の手段となっています。

日本の商品のように立派なパッケージなんてありません。ココナッツオイルもこの通り、ジュースの空きペットボトルに入れられています。しかし、どれもが愛情をたっぷり注いだモノばかり…

貝殻のアクセサリーが並ぶのはダンボール板に穴をあけたもの。まるで段ボールにディスプレイされているとは見えないくらい、貝殻がキラキラと輝いています。ひとつひとつ丁寧に手作りされた貝のアクセサリーは、おみやげにもとても喜ばれます。

マーケットを歩くと、ソロモン諸島の自然の豊かさだけでなく、身近な資源を大切するソロモンの人々に根付いているエコやロハスの観念を感じずにはいられません。

消えていくミツバチ

Pocket

ミツバチの群れが突如巣箱から消失するという現象が世界中で起こっています。最初に報告されたのは、2006年の秋、米国でのものでした。最初は数人の養蜂家がミツバチの群れがいなくなっていることに気付いたということですが、この現象は次第に全米へ、そして世界中へ広がり、「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)」という名称で呼ばれるようになりました。ここ数年で日本の新聞や報道番組等でもたびたび取り上げられているので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

ミツバチの巣箱

ミツバチは、女王蜂を中心としたコロニーと呼ばれる群で生活し、自分の巣箱へ戻る帰巣本能が高く、住処である巣箱を外部の敵から守る習性があります。巣箱に近づいた人間を針で刺すのも、巣箱を守ろうとするためですが、そんなミツバチたちが突如巣箱から姿を消すだけでなく、奇妙なことにそのミツバチの死骸も巣箱の近くでは見つからないそうです。米農務省が2015年5月に発表した調査結果では、米国内のミツバチの群れが4月までの1年間で42.1%消失し、これは2013年の45.2%に次ぐとして、農業関係者を始めとした多くの人々に衝撃を与えました。また2013年頃からは、日本でもこの現象が報告されています。また近年では、ララ・ソロモンの故郷であるソロモン諸島でも、ミツバチに関する問題が浮上しています。

巣箱から出入りするミツバチ

ミツバチがいなくなる原因とは
ミツバチがいなくなる原因については、農薬やストレスなど様々な原因が考えられるといわれていますが、決定的なものは未解明のままです。

考えられる原因
殺虫剤などの農薬・病原菌や寄生虫・栄養不足・ストレス・遺伝子組み換え作物など

もしミツバチがいなくなったら…
米大手食品ストア・ホールフーズマーケットの報告によると、ミツバチがいなくなってしまったら同社のストア店内に並ぶ全453種もの農作物からリンゴやたまねぎ、ニンジン、マンゴー、レモンなど237種も失うことになるということです。また、国連環境計画(UNEP)が2013年に発表した報告によると、世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介しているため、ミツバチがいなくなることは私たちの食糧問題へもつながってくると考えられています。