「はちみつは体にいい」とよく聞きますが、実際にはどんなことを私たちの身体にもたらすのでしょうか。
1 栄養豊富なのに低カロリー
はちみつの主成分はブドウ糖で、その他にも有機酸、酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノール類といった栄養が豊富に含まれています。ブドウ糖は体に入るとショ糖を主成分とする砂糖よりも素早く体に吸収され、非常に効率のよいエネルギー源になります。カロリーも上白糖100gあたり384kcalなのに対し、はちみつは294kcalと低カロリーな上に、はちみつの方が砂糖よりも甘味を感じやすいため、砂糖と同じ甘さを出すのに少ない量で済むというメリットもあります。
2 殺菌作用が高い
はちみつはその高い殺菌効果から、古くより薬としても活用されてきました。はちみつは何年経っても腐ったりカビが生えたりしないのはこの高い殺菌作用によるもので長期間の保存が可能です。喉の調子が悪い時や口内炎が
気になる時などはぜひはちみつを舐めてみてください。
3 整腸作用がある
はちみつは腸内に善玉菌を増やしてくれるため、便秘や下痢にも効果があります。腸の調子が悪いと肌荒れを起こしたり美容にもいいことがありませんが、そんな時にはちみつは整腸剤としても活躍してくれるアンチエイジングの味方なんです。
4 睡眠の質を上げてくれる
はちみつにはストレスを和らげる「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌させるために必要なトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンを摂取すると、体内でセロトニンという物質が作られ、そのセロトニンからさらにメラトニンというホルモンが合成されます。このメラトニンこそが精神を落ち着け、睡眠の質を上げてくれるため、眠る前にはちみつを摂取するといいといわれています。トリプトファンは牛乳にも含まれるため、近頃よく眠れないという時には、就寝1〜2時間前にホットミルクにティースプーン1杯のはちみつを加えて飲んでみてください。
5 動脈硬化を防いでくれる
アメリカのとあるお医者さんは、動脈硬化と心疾患の食事療法にはハチミツが欠かせないと述べています。はちみつには血管を拡張させて血圧を下げる働きと、血管壁への悪玉コレステロールの沈着を防いでくれる働きをもつコリンという物質が含まれています。また、塩分を取りすぎて高くなったナトリウムのバランスを整えてくれるカリウムも含まれることから、動脈硬化を防いでくれるというわけです。
ぜひ積極的にはちみつを取り入れて体の内側から美しく健やかに過ごしましょう。