40代からの 上手な紫外線ケア
日焼け止めの正しい選び方と塗り方

いよいよ紫外線が強くなる季節がやってきました。紫外線はシミの原因になるだけでなく、シワやたるみの原因にもなってしまうので、とにかく念入りに日焼け止めを塗っているという人も多いと思います。40代頃からは、若いころに浴びてしまった紫外線の影響でシミが出てきて、さらに紫外線を浴びることで濃くなってしまうシミもあるそう。 本格的な夏を迎える前に、正しい日焼け止めの選び方と塗り方をおさらいしておきましょう。

「SPF」と「PA」って?
SPFとは、UV-B(肌表面の日焼けやシミの原因となる紫外線)のカット効果を数値化したものです。「SPF1」なら効果は20分となり、「SPF30」なら20分×30で約10時間紫外線から肌を守ることができます。
PAとは、UV-A(肌内部のシワやたるみなど老化の原因となる紫外線)のカット効果を数値化したものです。「+」から「++++」の4段階で表され、「+」の表示が多いほど、カット効果が高くなります。

SPF値が高ければいいというものではない
つい高い効果を望んでSPF値の高いものを選んでしまいがちですが、SPF値が高いと肌への負担は大きくなりがちですので、肌が弱い敏感肌の人は、なるべくSPF値が低めのものを選びましょう。普段の家事や近所への外出ぐらいなら「SPF15~20」のものを、日差しが強い真夏日や長時間の外出では「SPF30」のものを選ぶと良いようです。より肌への負担が気になる人は、「紫外線吸収剤無配合(=ノンケミカル)」
「石けんで落せるもの」と謳っているものを選びましょう。

日焼け止めの上手な塗り方

  1. 日焼け止めを塗る前の保湿はたっぷりと
    日焼け止めを塗る前にまずはしっかりと保湿をしましょう。塗る順は、基本のスキンケア→日焼け止め→化粧下地→ファンデーションがおすすめです。耳、首の後ろなどは塗り忘れに注意しましょう。
  2. 外出の30分前に塗る
    日焼け止めは、肌にしっかりと馴染んでいないと効果を発揮できません。外出の30分前には塗って肌になじませておきましょう。
  3. こまめに塗りなおす
    日焼け止めは汗や皮脂で取れてしまうので、2〜3時間ごとに塗りなおします。塗りなおす時には、ティッシュやハンカチを軽く押すようにして、肌表面の汗や皮脂を取り除いてから重ね塗りをします。

一日の終りには、しっかりとクレンジングで日焼け止めを落とすことも大切です。肌の表面に日焼け止めが残ってしまうと肌トラブルの原因にもなるので、その日のうちにしっかりと洗い流しましょう。丁寧に洗い流した後はいつもよりたっぷりと保湿ケアをして、紫外線のダメージを受けた肌を落ち着かせてあげましょう。

ALA+ミネラルのパワー

ALAとミネラルの組み合わせが秀逸
ALA(5-アミノレブリン酸)はヒトや動物に限らず、植物の中にも存在するアミノ酸ですが、ALAが単体で働くよりも、「ミネラル」と協力して働くことで、大きな力を発揮することがわかっています。

例えば、ALAと鉄(Fe)が組み合わさると、「ヘム」と呼ばれる物質が作り出されます。「ヘム」は血液の原料になったり、ATPというエネルギーを効率的に作る働きをします。
あるいは、ALAがコバルト(+Co)と組み合わさると「ビタミンB12」が作り出され、赤血球の生成を助けたり、神経の機能を正常に保つ働きをします。
また植物においても、ALAと「マグネシウム」が組み合わさると、葉緑体の中で作用するクロロフィルとなります。クロロフィルは、光合成には必要不可欠な物質ですのでALAも植物にとっては、欠かせない成分と言えるのです。

ALAはミネラルと組み合わさって効果を発揮する

そもそも「ミネラル」って何?
ヒトの体をこれ以上細かく分けられない元素レベルまで分解すると、炭素(C)水素(H)酸素(O)窒素(N)の4つの元素が全体の約96%を占めています。そして、これら4つの元素以外の全ての元素が、総称して「ミネラル」と呼ばれています。
「ミネラル」は、5大栄養素の一つとされ、タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素に、ビタミン・ミネラルが加わり、私たちの体をつくり、調子を整えてくれます。

ヒトに必要な五大栄養素

「ミネラル」は、体の機能を維持、調整するのには欠かせない栄養素ですが、私たちの体内で作り出すことができないため、通常は食べものや飲みものから補うしかありません。必要な量はごくわずかですが、不足すると「ミネラル欠乏症」という症状が起き、様々な病気の元になると考えられています。

ミネラルにも「ALA」が必要だということ
そんな大切なミネラルですが、実はALAと組み合わせることでミネラルが持っている力を発揮することができるのです。
現代の化学の力によって体を構成する物質を元素レベルまで細かく分類できるようになったのですが、実際には、ひとつの成分だけが単独で働くことはなく、様々な成分と組み合わさり、形、名称を変えて生命を支えています。その様々な成分を支えたり、力を引き出すのがALAの魅力ともいえるでしょう。

 
◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー産生に関与するタンパク質の原料なる重要な物質です。しかし、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。酎粕や赤ワイン、かいわれ大根れなどの食品にも多く含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。

今日からはじめる!ハチミツ美容

古くから人間の生活に深く関わるハチミツ。「食」のイメージが強いハチミツですが、クレオパトラも美しさを維持するためにスキンケアとして取り入れていたと伝えられています。
今日からぜひ、ハチミツ美容を取り入れてみませんか?簡単に取り入れられる3つの方法をご紹介します。

  1. いつもの洗顔フォームに
    泡立てた洗顔フォームにハチミツを1,2滴垂らし、泡が潰れないように全体を大きく混ぜあわせ、いつも通り洗顔をします。
    洗い流した後、いつも以上にしっとり感を感じられるはずです。
  2. ヘアトリートメントに
    洗髪後、毛先にハチミツをつけてみましょう。スプーンに軽く1杯程度のハチミツで大丈夫です。毛先が驚くほどまとまりやすくなります。
  3. リップトリートメントに
    唇がカサカサの時、口紅がしっかりと馴染まなかったり、発色が悪かったりして
    困ったことはありませんか?そんな時におすすめの方法です。
    唇全体に薄くハチミツを塗って、小さく折りたたんだラップでパックをしてみてください。
    3~5分置いた後、ぬるま湯で洗い流します。
    ハチミツの保湿とピーリング効果で、口紅の発色がよく感じるかもしれません。

beautyTips

古くから伝わる伝統医「カスタムドクター」

ソロモンには「カスタムドクター」と呼ばれる民間療法を行う伝承医が存在します。彼らは古くから熱帯雨林の植物を村人に処方してきました。
マライタ州フィユ村に暮らすPaul(ポール)さんもその一人です。彼はこれまで伝統的な技術や叡智と共に、マラリアやデング熱、喘息や発熱などで苦しむ人々と向き合ってきました。
「カスタムドクター」とはどんなふうに薬を調合し、どんな人に処方しているのでしょうか。
Paulさんにお話を伺いました。

カスタムドクター Paulさん

どんな植物をどのように調合するのでしょうか?
「調合する植物は森の中にあります。カスタムメディシンはとても神聖なものなので、どの植物を使うのかを教えることはできませんが、主に木の皮を使います。必ず陽の当たる側の皮を使い、影になる側は使いません。まず皮の表面に十字架を切りお祈りをします。その皮を使いカスタムメディシン(※彼らが調合した薬のこと)を処方するのです。」

薬はいくら位で買えるのでしょうか?
「お金はもらいませんし、価格も決まっていません。時々お金を払いたいと言われますが、それは神様への感謝として教会へ持っていくよう伝えています。カスタムドクターによってはお金を要求する人もいるのですが、それはとてもよくないことなのです。」

調合した薬を配ったりするのでしょうか?
「患者から依頼がないと処方はできません。つまり、薬を飲みなさい、と強要することはできないのです。以前、2年間家で寝たきりだった女性がいたのですが、依頼がなかったため何もできなかったことがありました。」

思い出深いエピソードはありますか?
「ある日の午後手術を受ける予定の患者に頼まれ、朝10時頃に処方したことがありました。その後の術前検査で手術は不要だということになり中止に。担当医も私が調合した薬にとても興味を持っていましたよ。」

ソロモンの熱帯雨林

医療機関が限られる農村部においてカスタムドクターはとても貴重な存在です。
『カスタムメディシンは大自然と信仰が深く結びついた神聖なもの。
これからも大切に守っていきたい。』と強く語るPaulさんの瞳がとても印象的でした。

40代以降の女性の肌悩み第1位は
「シワ」! シワの原因と対策とは

年齢を重ねた多くの女性が気にかけている「シワ」。顔は表情を作るためによく動かすので、体の中でもシワになりやすい部分です。
特に目の周り、口元は顔の中でもよく動かす上に皮膚が薄く、早い人では20代の頃からシワができてしまう人もいます。
シワの主な原因としては、「コラーゲンの減少」が挙げられます。肌のコラーゲンは老化によってもろく壊れやすい状態になり、エラスチン、ヒアルロン酸も減少します。さらに新しく生成する力も衰えてくるので、肌のハリや弾力が失われ、真皮(肌の内部)の形が崩れ、それがシワとなります。また、紫外線もコラーゲンの減少に影響しています。紫外線は肌の奥深くまで入り込み、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を破壊し、シワの原因になるのです。そういった老化や紫外線が原因でコラーゲンなどの成分が減少すると、くぼんだ肌を押し戻す力(弾力性)が弱まり、シワとなってしまうのです。
特に多くの女性の悩みとして挙げられるほうれい線は「肌のたるみ」から起こります。顔のたるみというのは、首や頬の筋肉の衰え、表情筋など顔の筋力が弱まること、水分や油分が足りなくなることで引き起こされます。

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シワを予防するために

  1. 紫外線対策
    これから6月頃にかけて、紫外線の量が一気に増えていくので、注意が必要です。晴れの日だけでなく、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいるので、外出時には紫外線ケアを怠らないことが大切です。
    日焼け止めは、必ず肌に合うものを使用し、帽子やサングラス、アームカバーなども一緒に使うとより効果的です。
  2. 保湿
    洗顔後の肌には、できるだけ早くたっぷりの化粧水で潤いを補ってあげましょう。手のひらを頬にあてた時に、モチっとする程度にしっとりとしたら、乳液かクリームで潤いにフタをするように肌になじませます。
    日中のエアコンも乾燥の原因になるので、水分補給をしっかりとして、肌が乾かないように気をつけることが大切です。
  3. マッサージ、ストレッチ、エクササイズ
    年齢を重ねると、顔の筋肉も衰えてきたり、姿勢が悪くなるなどが原因となり、30代頃からフェイスラインのたるみが起こりやすくなります。しかし、表情筋を鍛えるエクササイズは簡単なものが多いので、ぜひ毎日の習慣に取り入れることをおすすめします。一方で、眉間のシワ、目元を細める、おでこのシワなど、表情の癖によってできてしまうものには、日頃から注意が必要です。
    そういった表情をしないように気をつけたり、シワになってしまった部分を念入りにマッサージするなど、より丁寧なケアも大切です。