知ってるようで知らない、はちみつ④ -はちみつの選び方-

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今年4月、とても残念なニュースが飛び込んできました。それは、離乳食としてはちみつを与えられた生後6ヶ月の赤ちゃんが「乳児ボツリヌス症」で亡くなったというものです。国立感染症研究所によると、記録が残る1986年以降、国内で発症が確認されたのは36例目で、死亡したのは初めてとのことです。

赤ちゃん(1歳未満)にはちみつを与えてはいけません
はちみつには、ボツリヌス菌という菌が含まれていることがあります。ボツリヌス菌は、自然界に常在し、はちみつに含まれる菌は極々わずかな量なので大人が食べても平気なのですが、腸内環境がまだ未熟で免疫力が弱い乳児が食べると食中毒を発症する可能性が高くなるのです。そのため1歳未満の赤ちゃんには与えないように注意する必要があります。

大人もはちみつアレルギーに注意を
乳幼児だけでなく、大人でもはちみつを食べたら口の中がヒリヒリする、喉がイガイガする、などの症状を感じる方は注意が必要です。蕎麦や小麦のアレルギーがあるように、はちみつも人によってはアレルギーが出てしまう場合があります。

消費者庁が定めているアレルギー表示の「特定原材料」の中には、そば・やまいも・もも・りんごなどが含まれています。一見はちみつには関係がなさそうに見えますが、みつばちがこれらの花の蜜を集めてくることがあり、その際に花粉も一緒に運んでくるため、はちみつに花蜜・花粉が含まれることになります。また、ミツバチがはちみつを作り出す時に出す分泌物がアレルギーの原因となる場合も稀にあるようです。

一般的に、はちみつは健康効果・美容効果が高いといわれていますが、やはり体質に合わない人も中にはいます。甘くておいしいはちみつをより効果的に味わうためにも、注意点を確認したうえで日々の食卓に取り入れるようにしましょう。

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