はちみつで世界を旅する

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新型コロナウイルスの影響で、多くの方が海外旅行を控えているのではないでしょうか。そんな中でもおうち時間を充実させようと、世界の料理を食卓に取り入れて現地の味を楽しんでみたり、旅行会社主催のバーチャルツアー(リモートで画面を通じて旅行する)に参加したりするなど、あの手この手で旅行気分を味わおうという動きが見られます。

そこで、簡単に世界を感じる方法として、世界のはちみつを食卓に取り入れてみるのはいかがでしょうか?最近では、インターネットで世界各地のはちみつが簡単に手に入るようになりました。はちみつに含まれているのは、花の蜜や樹液などが中心ですが、その花木の栄養となっているのはその土地の水や土などですよね。はちみつを通じて、その土地の香りを感じてみたり思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?

世界地図

世界を旅するはちみつ3選

・ハワイ 幻の白いはちみつ「レアハワイアン」
まずは旅行先として不動の人気を誇るハワイのはちみつをご紹介します。はちみつといえば琥珀色ですが、ハワイには真っ白なはちみつがあります。ハワイ島の眩しい太陽の下で育ったKIAWE(キアヴェ)という植物の蜜が原料で、ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌では、「全世界で最高ランクのはちみつ」と誌では、「全世界で最高ランクのはちみつ」と絶賛されている、とても希少なはちみつです。

・マレーシア 「トアランハニー」
日本から飛行機で約7時間、いまだに多くの自然が残るマレーシアのはちみつです。トアランハニーは、マレーシアのパハン州という地域の熱帯雨林にある、トアランという木に巣を作る野生のオオミツバチのはちみつです。トアランは75メートルほどの高さにもなるものもあるそうで、1本の木に100個ほどの蜂の巣ができるのだそう。ただ、この地域では熱帯雨林の伐採が進んでいることから、天然のはちみつの希少価値が高くなっています。

・オーストラリア「レザーウッドハニー」
大自然を体験したいという方に人気のタスマニア島で採れるはちみつです。レザーウッドとはタスマニア島にのみ自生する太古の低木樹で、樹齢70年から100年を経て初めて花を咲かせるのだそうです。特徴はなんといっても、ハーブのような、お花畑のようなエレガントで芳醇な香りです。世界の様々なはちみつコンテストでもたびたび金賞を獲得していて、審査員の方から「食べる香水」と評価されています。

まずは、お気に入りの旅行先のはちみつを味わってみるのはいかがでしょうか。おすすめの世界のはちみつがありましたら、ぜひBeautyTimesまで教えてくださいね!

治癒力を引き出し高める
はちみつとの組み合わせ

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今年、私たちの生活はコロナウイルスの影響で大きく変化しました。長期間に渡る自粛生活による疲れ、これまで以上に気を遣う他人との距離感、好きなことを思うようにできないストレスなど、今回のパンデミックを通じて心身のバランスを崩し、不調を訴えている人が多いそうです。これから寒い季節に向けても、日に日に下がる気温や湿度に伴って、頭痛や風邪のような症状ですっきりしない日があるかもしれません。それでもコロナ感染を避けるために病院に行かず、適切な治療を受けられずに我慢している人も少なくないといいます。

レモンのはちみつ漬け

医療が発達した現代に生きる私たちは、何かと即効性や効果の高い薬などに頼りがちですが、大昔から現代に伝わる自然療法の考え方には「ナチュラルレメディ」というものがあります。「ナチュラルレメディ」とは、自然の力を借りて自分の持つ治癒能力を活性化してあげること。ハーブティーやアロマオイルなどもその考え方に基づくものです。また、はちみつにも植物の恵みがたっぷりと詰まっているので、日頃から取り入れている方もいらっしゃるのではないかと思います。今日は、主にヨーロッパを中心に人々の生活に取り入れられてきた、治癒力を引き出し高めることができる、はちみつとハーブや果物などを組み合わせたレシピをご紹介します。

オレンジジュース×はちみつ:不安を和らげる
研究によると、オレンジには心を落ち着かせる効果があり、倦怠感や疲労感、不安を和らげることができます。柑橘系オイルは、集中力を高める効果もあります。

レモン×はちみつ:風邪の引きはじめに
一般的な風邪による発熱や冷えの症状を和らげることができます。 お湯で割ったものは減量に役立つという研究結果もあるようです。
レシピはこちら
https://cookpad.com/recipe/4830852

シナモン×はちみつ:健康管理に
高血圧や心臓血管疾患に役立つ可能性のあるシナモンとはちみつを組み合わせることで自然と健康状態を維持してくれます。

生姜×はちみつ:胃のむかつきに
炎症を軽減し、血行を促進する生姜とはちみつを組み合わせると、胃痛やむかつきを和らげてくれます。

ココナッツウォーター×はちみつ:筋肉痛
ココナッツオイルには、筋肉痛の主な理由である脱水症を予防することができる多くの電解質が含まれています。この組み合わせにレモンなどの柑橘類をさらに加えることでエネルギーを高め、運動時の水分補給に最適です。

※効果には個人差があり、 保証するものではありません。
※レシピ参考:https://www.lifehack.org/articles/lifestyle/25-ways-use-honey-home-remedies.html

就寝前の新習慣「夜はちみつ」の驚く効果

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新型コロナウイルスの影響により、多くの人が生活や働き方の大きな変化を余儀なくされ、心身ともに目には見えないストレスを感じている方も多いかもしれません。これまでのように、外で食事をしたり、ショッピングに出かけるなどしてストレス発散というのも難しくなり、もどかしさを感じている方も多いことでしょう。そんな八方塞がりの状況の中で、いかにQOL(QualityofLife:生活の質)を上げられるかは、私たちのこれまでの経験と知識に委ねられているのかもしれません。

質の良い生活には、 質の良い睡眠が欠かせません。 ストレスにより睡眠不足という方もますます増えてきているといいます。ヨーロッパでは昔から「眠れない時にはスプーン一杯のはちみつを」と言われてきたようですが、実際にはちみつには、摂取すると睡眠や温度調整の鍵を握る成長ホルモン「セロトニン」に変化する「トリプトファン」が豊富に含まれており、ぐっすりと眠ることができるのです。

スプーンにすくったはちみつ

しかし、眠る前のはちみつは、睡眠の改善だけではなく、ダイエット効果ももたらしてくれるようです。
自身も25kgのダイエットに成功したという田井祐爾(たい・ゆうじ)医師による著書『人生を変える夜はちみつダイエット』(わかさ出版)によると、寝る前にはちみつを摂ることで、寝ている間に脂肪をどんどん燃焼してくれるというのです。また、そのルールはとても簡単で、次の2つのルールだけ守れば良いとのこと。

【その1】
いつもの夕食の糖質の質にこだわり、減らす。
【その2】
寝る前30分〜1時間前に、大さじ1杯のはちみつを摂る。そして寝る。
(『人生を変える夜はちみつダイエット』2、3ページより引用)

睡眠の質を改善して、ダイエットにもつながるなんて、忙しく生きる現代の私たちにもうれしいことばかりですね。おすすめのはちみつの選び方や、さらなる効果を引き出す方法が著書にはいくつも紹介されているので、気になる方は手にとってチェックしてみてください。自然の叡智の結晶であるはちみつを上手に取り入れて、ストレスに負けない毎日を送っていただけることを願っています。

ハチミツは感染症に効果があるって本当?

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新型コロナウイルスの影響で世界中を飛び交った噂

新型コロナウイルスの流行に伴い、「感染予防には●●が良い」という様々な噂が世界中で飛び交いました。信憑性が疑われるそれらの噂には、WHO(世界保健機構)もかなり早い段階で警鐘を鳴らすほどでしたが、中でも、『ごま油を体中に塗ること』という噂にはとても驚きました。他にもニンニク、ヨーグルト、納豆など、日頃から健康に良いとされる食品も感染予防に良いといわれ、その結果、日本中のスーパーマーケットからそれらの商品が一時的に消えてしまいました。買いだめ行動と相まって、商品棚がかつてないほどに空っぽだったことは記憶に新しく、今だに購入制限がかけられているスーパーマーケットも少なくありません。棚から消えた商品はそれだけではありません。とあるテレビ番組で「ハチミツが健康に良い」と紹介されたことでハチミツを手に取る消費者が増え、2020年3月9日〜15日には、前年比270%(金額ベース、インテージ調べ)と爆発的に売れ、その後も同150%前後で推移を続けているといいます。その背景には、全国の小中高校に休校要請が出て「おやつ需要」が高まり自粛生活でスイーツを作る方が増えたこと、そして前述のテレビ番組で「はちみつが新型コロナウイルス撃退に効く」という誤ったイメージが流布され、健康志向の高い人々の関心を寄せたことがあるといいます。

ハチミツとティーカップ

感染症に対するハチミツの効果についてるハチミツの効果について

実際にハチミツは感染症に効果的なのでしょうか。大手ハチミツメーカーの担当者は、新型コロナウイルスに対しての効果について次のように話しています。「健康に及ぼすはちみつの効果効能については、弊社の見解はない」(加藤美蜂園担当者)、「新型コロナに対応するエビデンスは現状ない」(山田養蜂場担当者)と、明確に否定しています。確かにハチミツは、含まれる豊富な成分から抗菌効果、殺菌効果があるといわれ、また、免疫力を高める効果についても頻繁に取り上げられています。クレオパトラの時代から、健康維持、美容維持にハチミツが取り入れられてきたという歴史もあります。しかし気をつけたいのは、ハチミツはあくまでも食品であり、特定の感染症に良いという表現には注意が必要です。私たちも一消費者としてそういった謳い文句に踊らされることがないようにしていきたいものです。

ローヤルゼリーの秘密

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女王蜂だけに与えられる特別な物質、ローヤルゼリー
ローヤルゼリー(RoyalJelly)とは、その名の通り王だけに与えられるゼリーを指し、別名は「王乳(おうにゅう)」と呼ばれています。この女王蜂だけが食べるために若い働きバチたちが花粉や花蜜から体内で作り出した分泌物には、ハチミツとは比較にならないほどの栄養がバランス良く含まれています。実は、女王蜂も働き蜂も孵化して幼虫になるまでは同じなのですが、女王蜂になるものとして選ばれた幼虫がこのローヤルゼリーを一週間食べ続けることで大きな女王蜂に成長します。体の大きさは働きバチの2〜3倍に成長するだけでなく、約40倍の寿命が与えられ、最盛期には毎日約1500〜2000個もの卵を産み続けます。働きバチ(メス)がローヤルゼリーで女王をサポートし次世代への繁栄を支える…まるで江戸時代に存在した大奥の世界が巣箱の中で繰り広げられているかのようですね。

ヒマワリとミツバチ

ローヤルゼリーの栄養素
前述の通り、ローヤルゼリーには40種類以上の豊富な栄養成分がバランスよく含まれています。たとえば、私たちが必要とする9種類すべての必須アミノ酸が含まれているだけでなく、全部で17種類の豊富なアミノ酸が含まれています。また、〈美容ビタミン〉と呼ばれるパントテン酸や、〈若返りホルモン〉とも呼ばれアンチエイジングにも役立つ「類パロチン」といった栄養素が含まれることがわかっています。その他ローヤルゼリー特有の成分としては、強い抗酸化作用がある「デセン酸」が含まれています。

ローヤルゼリーの機能が次々と明らかに
これまでローヤルゼリーの機能や効果については、次のようなことが明らかになっているようです。

    • 加齢に伴う筋力低下の予防
    • 高血圧、コレステロールの上昇を予防
    • 免疫力を高め、感染症を予防
    • 糖尿病、骨粗しょう症の予防
    • 肌の乾燥、シミ予防
    • 精神的不安をやわらげる など

他にもローヤルゼリーの機能については現在も進められている研究も多く、それだけ可能性を秘めている物質といえるでしょう。サプリメントや化粧品など、ローヤルゼリーが配合されている商品も手に取りやすくなっていますので、この自然の恵みのパワーを上手に取り入れていきたいですね!