ALAの特性を利用した応用技術

ALA(5-アミノレブリン酸)が、iPS細胞の技術を後押しする技術開発のニュースが発表されました

iPS細胞の可能性と課題
元々、人の組織や臓器は、最初からできあがっていたわけではありません。お母さんのお腹の中で受精卵というたった一種類の細胞から細胞分裂を繰り返し約60兆個もの細胞へと分裂されていきます。それと同時に木の幹から枝がわかれるように分化して様々な働きをする細胞へと変化し、違う働きを持つ細胞同士が結び付きあって、ようやく人の組織や臓器のもとになる部分が作られてきます。

赤ちゃんの進化

この分化される前の状態の細胞は「幹細胞」と呼ばれていますが、この幹細胞と同様に、同じ細胞を作ったり、別の種類の細胞に分化できる能力を持っているのが「iPS細胞」なのです。つまり、iPS細胞は、まだ臓器などになっていない状態の細胞で、人のあらゆる部分の細胞になりえる可能性を秘めているのです。これが「万能細胞」と呼ばれる所以です。iPS細胞を、傷ついた細胞や臓器に移植して治療すれば、その臓器に適した細胞へと変わり修復することが可能になります。

ALAを使って残ったiPS細胞だけを除去する技術
iPS細胞は、皮膚や血液などの細胞に、特定の遺伝子を入れて人工的に作られた細胞です。無限に増殖でき、必要な細胞を必要なだけ作れるので、再生医療には欠かすことができません。しかし、ほんのわずかな割合でiPS細胞が別の細胞へと分化せずにそのままの形で残ってしまう場合があり、残ったiPS細胞は体に移植した際にがん化する恐れがありました。そのため、残ったiPS細胞だけを除去する技術が切望されていたところ、ALAが残ったiPS細胞に取り込まれるという性質が発見されたのです。そして、ALAが取り込まれたiPS細胞に特定の波長の光を当てると細胞が死滅し、安全に取り除くことができるというニュースが発表されました

ALAを投与し、光を照射すると 分化されずに残ったiPS細胞だけが死滅する

死滅する残留iPS細胞
元々ALAは、正常な細胞ではヘムという物質へと変化しスムーズに代謝されていきますが、がん組織ではプロトポルフィリンⅨという物質へ変化し、代謝されずにそのまま蓄積する特徴があります。がん細胞に蓄積されたこのプロトポルフィリンⅨは、ある特殊な波長の光を当てると破壊されることから、海外では「光線力学治療」の薬としてALAは承認を受けています。

ALAの特性を応用して、分化されずに残ったiPS細胞だけを取り除くという技術は、今後iPS細胞を再生医療に応用する際に大きな課題を克服する、とても画期的な技術として期待されています。

◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー産生に関与するタンパク質の原料なる重要な物質です。しかし、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。焼酎粕や赤ワイン、かいわれ大根れなどの食品にも多く含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。

体温を上げて、いつまでも若々しく生き生きと

体温を上げると心身ともにいいことがたくさんあると聞いたことはありませんか?
体温と免疫の関係は深いと考えられ、基礎代謝を上げるだけでなく、病気の予防にも効果的だといわれています。『痩せにくくなった。』『汗をかかなくなった。』と実感している人は、体温の低下に伴う基礎代謝の低下が原因かもしれません。
いつまでも健康で若々しくいるために、まず体温を上げるように心がけてみましょう。

体温を上げるといいこと

  • 基礎代謝が上がり、太りにくい体に。
  • ストレスに負けない、病気になりにくい健康な体に。
  • 新陳代謝が活発になり、若々しくアンチエイジングに。
  • エネルギーを消費して、内臓脂肪の解消→メタボ対策に。
  • 血行がよくなり、細胞に十分な酸素と栄養が供給される。
  • 骨粗しょう症の予防に。
  • 腸の動きが活発になり、便秘や大腸がんの予防に。
  • 脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防に。など

日常生活で体温を上げる方法

    • 1日30分以上のウォーキング
      少し汗ばむくらいの速さがおすすめです。

 

    • 朝起きたら、まず白湯を。
      胃腸の調子を整えるのにも効果的。

 

    • 入浴
      シャワーだけで済ませずに、湯船にゆっくり浸かって温まりましょう。

“美味しい笑顔が、世界を好きになる直行便” ランチトリップでソロモン諸島便が開催されました

ランチトリップメニュー
世界各国の料理を楽しみながら旅をするように異国のことを学ぶ、「ランチトリップ」というイベントをご存知ですか?マレーシア便、ロシア便、パレスチナ便…など毎回世界の各国をテーマに、1〜2ヶ月毎に都内中心に開催されているイベントです。
今年の3月、その「ランチトリップ」にて、初のソロモン諸島便が開催されました。

“LunchTripではスタッフをクルー、参加者をパッセンジャーと呼び、特定の国の案内をする方をガイドと呼び、ランチの約2時間半を飛行機内に見立てています。”(ランチトリップ Webサイトhttp://www.lunch-trip.com/より)

ランチトリップ ソロモン諸島便では、電気・ガス・水道のない大自然の中での暮らしや、ソロモンの人々に古くから大切にされてきた習慣などが色鮮やかな現地の写真と共に紹介されました。当日は、ソロモンから来日して3年目のリビー(Ribby)さんもプレゼンターとして参加され、日本とソロモンの違い、それぞれの好きなところ、苦手なところなどが紹介されました。

会場の様子

このイベントの目玉とも言えるランチタイムには、日本ではレストランなどで食べることのできないソロモン料理が提供されました。現地で実際に食べられているソロモン料理をもとに、半年以上かけてソロモンにゆかりのある方の協力を得て、この日のために用意された特別メニューということで、参加者の皆さんも初めて口にするソロモン料理に満足気な様子でした。

お料理の数々

ランチメニュー
・テロアオイ (生野菜とマグロのココナッツミルクマリネ)
・フィスアンチップ (ソロモン風フィッシュアンドチップス)
・ココラコスプスプ (チキンのココナッツミルク煮)
・クマラプディング (サツマイモ、バナナ、ココナッツミルクを交互に重ねて蒸し焼きにしたもの)

参加者の多くは、「ソロモン諸島ってどこにあるの?」という疑問を抱きながら参加されていたようですが、イベントが終わる頃には「ソロモンに一度は行ってみたい!」という声が多くあがっていました。次回のソロモン諸島便の開催は未定ですが「ランチトリップ」に興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

▶︎ ランチトリップ Webサイト http://www.lunch-trip.com

40代からの 上手な紫外線ケア
日焼け止めの正しい選び方と塗り方

いよいよ紫外線が強くなる季節がやってきました。紫外線はシミの原因になるだけでなく、シワやたるみの原因にもなってしまうので、とにかく念入りに日焼け止めを塗っているという人も多いと思います。40代頃からは、若いころに浴びてしまった紫外線の影響でシミが出てきて、さらに紫外線を浴びることで濃くなってしまうシミもあるそう。 本格的な夏を迎える前に、正しい日焼け止めの選び方と塗り方をおさらいしておきましょう。

「SPF」と「PA」って?
SPFとは、UV-B(肌表面の日焼けやシミの原因となる紫外線)のカット効果を数値化したものです。「SPF1」なら効果は20分となり、「SPF30」なら20分×30で約10時間紫外線から肌を守ることができます。
PAとは、UV-A(肌内部のシワやたるみなど老化の原因となる紫外線)のカット効果を数値化したものです。「+」から「++++」の4段階で表され、「+」の表示が多いほど、カット効果が高くなります。

SPF値が高ければいいというものではない
つい高い効果を望んでSPF値の高いものを選んでしまいがちですが、SPF値が高いと肌への負担は大きくなりがちですので、肌が弱い敏感肌の人は、なるべくSPF値が低めのものを選びましょう。普段の家事や近所への外出ぐらいなら「SPF15~20」のものを、日差しが強い真夏日や長時間の外出では「SPF30」のものを選ぶと良いようです。より肌への負担が気になる人は、「紫外線吸収剤無配合(=ノンケミカル)」
「石けんで落せるもの」と謳っているものを選びましょう。

日焼け止めの上手な塗り方

  1. 日焼け止めを塗る前の保湿はたっぷりと
    日焼け止めを塗る前にまずはしっかりと保湿をしましょう。塗る順は、基本のスキンケア→日焼け止め→化粧下地→ファンデーションがおすすめです。耳、首の後ろなどは塗り忘れに注意しましょう。
  2. 外出の30分前に塗る
    日焼け止めは、肌にしっかりと馴染んでいないと効果を発揮できません。外出の30分前には塗って肌になじませておきましょう。
  3. こまめに塗りなおす
    日焼け止めは汗や皮脂で取れてしまうので、2〜3時間ごとに塗りなおします。塗りなおす時には、ティッシュやハンカチを軽く押すようにして、肌表面の汗や皮脂を取り除いてから重ね塗りをします。

一日の終りには、しっかりとクレンジングで日焼け止めを落とすことも大切です。肌の表面に日焼け止めが残ってしまうと肌トラブルの原因にもなるので、その日のうちにしっかりと洗い流しましょう。丁寧に洗い流した後はいつもよりたっぷりと保湿ケアをして、紫外線のダメージを受けた肌を落ち着かせてあげましょう。

ALA+ミネラルのパワー

ALAとミネラルの組み合わせが秀逸
ALA(5-アミノレブリン酸)はヒトや動物に限らず、植物の中にも存在するアミノ酸ですが、ALAが単体で働くよりも、「ミネラル」と協力して働くことで、大きな力を発揮することがわかっています。

例えば、ALAと鉄(Fe)が組み合わさると、「ヘム」と呼ばれる物質が作り出されます。「ヘム」は血液の原料になったり、ATPというエネルギーを効率的に作る働きをします。
あるいは、ALAがコバルト(+Co)と組み合わさると「ビタミンB12」が作り出され、赤血球の生成を助けたり、神経の機能を正常に保つ働きをします。
また植物においても、ALAと「マグネシウム」が組み合わさると、葉緑体の中で作用するクロロフィルとなります。クロロフィルは、光合成には必要不可欠な物質ですのでALAも植物にとっては、欠かせない成分と言えるのです。

ALAはミネラルと組み合わさって効果を発揮する

そもそも「ミネラル」って何?
ヒトの体をこれ以上細かく分けられない元素レベルまで分解すると、炭素(C)水素(H)酸素(O)窒素(N)の4つの元素が全体の約96%を占めています。そして、これら4つの元素以外の全ての元素が、総称して「ミネラル」と呼ばれています。
「ミネラル」は、5大栄養素の一つとされ、タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素に、ビタミン・ミネラルが加わり、私たちの体をつくり、調子を整えてくれます。

ヒトに必要な五大栄養素

「ミネラル」は、体の機能を維持、調整するのには欠かせない栄養素ですが、私たちの体内で作り出すことができないため、通常は食べものや飲みものから補うしかありません。必要な量はごくわずかですが、不足すると「ミネラル欠乏症」という症状が起き、様々な病気の元になると考えられています。

ミネラルにも「ALA」が必要だということ
そんな大切なミネラルですが、実はALAと組み合わせることでミネラルが持っている力を発揮することができるのです。
現代の化学の力によって体を構成する物質を元素レベルまで細かく分類できるようになったのですが、実際には、ひとつの成分だけが単独で働くことはなく、様々な成分と組み合わさり、形、名称を変えて生命を支えています。その様々な成分を支えたり、力を引き出すのがALAの魅力ともいえるでしょう。

 
◎ALA(5-アミノレブリン酸)について
体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー産生に関与するタンパク質の原料なる重要な物質です。しかし、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。酎粕や赤ワイン、かいわれ大根れなどの食品にも多く含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。