ローヤルゼリーの秘密

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女王蜂だけに与えられる特別な物質、ローヤルゼリー
ローヤルゼリー(RoyalJelly)とは、その名の通り王だけに与えられるゼリーを指し、別名は「王乳(おうにゅう)」と呼ばれています。この女王蜂だけが食べるために若い働きバチたちが花粉や花蜜から体内で作り出した分泌物には、ハチミツとは比較にならないほどの栄養がバランス良く含まれています。実は、女王蜂も働き蜂も孵化して幼虫になるまでは同じなのですが、女王蜂になるものとして選ばれた幼虫がこのローヤルゼリーを一週間食べ続けることで大きな女王蜂に成長します。体の大きさは働きバチの2〜3倍に成長するだけでなく、約40倍の寿命が与えられ、最盛期には毎日約1500〜2000個もの卵を産み続けます。働きバチ(メス)がローヤルゼリーで女王をサポートし次世代への繁栄を支える…まるで江戸時代に存在した大奥の世界が巣箱の中で繰り広げられているかのようですね。

ヒマワリとミツバチ

ローヤルゼリーの栄養素
前述の通り、ローヤルゼリーには40種類以上の豊富な栄養成分がバランスよく含まれています。たとえば、私たちが必要とする9種類すべての必須アミノ酸が含まれているだけでなく、全部で17種類の豊富なアミノ酸が含まれています。また、〈美容ビタミン〉と呼ばれるパントテン酸や、〈若返りホルモン〉とも呼ばれアンチエイジングにも役立つ「類パロチン」といった栄養素が含まれることがわかっています。その他ローヤルゼリー特有の成分としては、強い抗酸化作用がある「デセン酸」が含まれています。

ローヤルゼリーの機能が次々と明らかに
これまでローヤルゼリーの機能や効果については、次のようなことが明らかになっているようです。

    • 加齢に伴う筋力低下の予防
    • 高血圧、コレステロールの上昇を予防
    • 免疫力を高め、感染症を予防
    • 糖尿病、骨粗しょう症の予防
    • 肌の乾燥、シミ予防
    • 精神的不安をやわらげる など

他にもローヤルゼリーの機能については現在も進められている研究も多く、それだけ可能性を秘めている物質といえるでしょう。サプリメントや化粧品など、ローヤルゼリーが配合されている商品も手に取りやすくなっていますので、この自然の恵みのパワーを上手に取り入れていきたいですね!

花粉症が楽になる?!
天然の抗菌剤プロポリスで健やかに

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ハチミツと同様にミツバチがつくり出す副産物の一つであるプロポリス。以前より健康にいいと言われ、日常生活でものど飴や健康食品などの様々な商品を多く見かけるようになりました。ハチミツ同様にプロポリスの歴史は古く、最古のものでは4700年ほど昔のメソポタミア文明の碑文に記録があるといいます(諸説あるようです。)古代では主に傷の治療薬として使用されていたほか、古代エジプトではミイラを腐敗させないための防腐剤としても使用されていたり、絶世の美女と呼ばれるクレオパトラもアンチエイジングケアのためにプロポリスを使っていたといわれています。このようにしてプロポリスは古代から私たち人類の民間療法として用いられていましたが、西洋医学が発展し特に抗生物質が発見されてからは、プロポリスの存在が薄くなってしまっていました。

蜜を集めるミツバチ

プロポリスはミツバチが植物から集めてきた樹液や花の蜜などと、ミツバチ自身が出した分泌物が合わさって作り出された混合物のことです。ミツバチはプロポリスで巣の外側から内側までを塗り固め、その強力な殺菌力によって巣の中を無菌状態に保っているのです。そのおかげでひとつの巣には数万匹ものミツバチがいて高湿度にも関わらず、巣内にカビが発生することなくほぼ無菌状態に保たれているのです。そのような集団生活では、一匹でも感染症を起こすと全滅の恐れがあります。それをプロポリスで防いでいるのですから、ミツバチたちの習性は素晴らしいとしか言いようがありません。

プロポリスにはさまざまな種類のポリフェノールなどが含まれていますが、どんな有効成分が含まれているか詳しくわかってきたのはつい最近のことです。日本では1985年に開催された「国際養蜂会議」でプロポリスの有用性が紹介されたことをきっかけに、急速に研究が進みました。1990年代の初めには抗癌作用についての発表があり、その後プロポリスブームが起こりました。

プロポリスはミツバチが樹液などを集めてきた植物の種類や成長の過程、その場所の天候やミツバチ個々の状態によっても異なるものが作り出さられるため、効果効能については一概には言えませんが、次のような効果が期待できることが研究により明らかになっています。

  • 抗酸化効果
  • 脂肪蓄積抑制効果
  • 抗炎症効果、花粉症などのアレルギー改善効果
  • 風邪、インフルエンザ予防 など

化学合成で作られる薬剤には副作用の心配が伴いますが、自然界で作り出されるプロポリスの力が近年見直されてきており、プロポリスの研究からは今後も目が離せません。

みつばちライフ
ミツバチを守るために

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近年、日本では国産ハチミツの生産量が激減しているというニュースを目にしました。要因はいくつかあるものの、最大の問題は蜜源が急激に減っていることが影響しているようです。日本では、レンゲ、クローバー、ナタネ、サクラ、ミカンやリンゴ、クリなどが蜜源となる植物として挙げられ、さらに野菜や果物などの農作物を含めると600種以上にのぼります。(注※諸説あります。)

蜜を集めるミツバチ

それでは、なぜ蜜源は減ってしまったのでしょうか。それは農業が衰退したことにより、休耕と開発などで農地が減っていること、また、近年注目されている要因の一つとして気候変動の影響が考えられています。温暖化の進行によりミツバチが活動を始める前に花が咲いてしまったり、頻発する台風などの水害によって山や河原が荒れ、蜜源になっていた植物が大量に倒れたり枯れたりするため、これまでミツバチたちが飛び回って蜜を集めていた環境が変化してきているのです。

また、2005年頃からは世界中で突然ミツバチが巣箱から姿を消してしまう現象(蜂群崩壊症候群)が大問題となっています。原因にはネオニコチノイド農薬、遺伝子組み換え作物、大敵のダニやウイルスの蔓延、携帯電話の電波まで疑われていますが、まだ完全には解明されておらず、複合的原因であると考えられているようです。

そんな激減しているミツバチを守る取り組みとして興味深いものを見つけました。それはオランダ・ユトレヒト市の取り組みで、街にある316のバス停の屋根を緑化してミツバチやマルハナバチがとまれるようにしているというもの。オランダには358種類のハチがいるが半分以上が絶滅の危機にあり、同国のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)に掲載されているということからこのプロジェクトが生まれたそうです。

バス停の屋根を緑化

日本でも都市部のビルの屋上を緑化したり巣箱を設置して養蜂が行われていますが、急速に変化するミツバチを取り巻く環境に対するこのような取り組みは今後ますます必要とされるのかもしれません。

画像元:Clear Channel (https://www.lonelyplanet.com/articles/utrecht-bee-stops)

みつばちライフ
– はちみつがもたらす5つのいいこと-

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「はちみつは体にいい」とよく聞きますが、実際にはどんなことを私たちの身体にもたらすのでしょうか。

はちみつがもたらす5つのいいこと

1 栄養豊富なのに低カロリー
はちみつの主成分はブドウ糖で、その他にも有機酸、酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノール類といった栄養が豊富に含まれています。ブドウ糖は体に入るとショ糖を主成分とする砂糖よりも素早く体に吸収され、非常に効率のよいエネルギー源になります。カロリーも上白糖100gあたり384kcalなのに対し、はちみつは294kcalと低カロリーな上に、はちみつの方が砂糖よりも甘味を感じやすいため、砂糖と同じ甘さを出すのに少ない量で済むというメリットもあります。

2 殺菌作用が高い
はちみつはその高い殺菌効果から、古くより薬としても活用されてきました。はちみつは何年経っても腐ったりカビが生えたりしないのはこの高い殺菌作用によるもので長期間の保存が可能です。喉の調子が悪い時や口内炎が
気になる時などはぜひはちみつを舐めてみてください。

3 整腸作用がある
はちみつは腸内に善玉菌を増やしてくれるため、便秘や下痢にも効果があります。腸の調子が悪いと肌荒れを起こしたり美容にもいいことがありませんが、そんな時にはちみつは整腸剤としても活躍してくれるアンチエイジングの味方なんです。

4 睡眠の質を上げてくれる
はちみつにはストレスを和らげる「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌させるために必要なトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンを摂取すると、体内でセロトニンという物質が作られ、そのセロトニンからさらにメラトニンというホルモンが合成されます。このメラトニンこそが精神を落ち着け、睡眠の質を上げてくれるため、眠る前にはちみつを摂取するといいといわれています。トリプトファンは牛乳にも含まれるため、近頃よく眠れないという時には、就寝1〜2時間前にホットミルクにティースプーン1杯のはちみつを加えて飲んでみてください。

5 動脈硬化を防いでくれる
アメリカのとあるお医者さんは、動脈硬化と心疾患の食事療法にはハチミツが欠かせないと述べています。はちみつには血管を拡張させて血圧を下げる働きと、血管壁への悪玉コレステロールの沈着を防いでくれる働きをもつコリンという物質が含まれています。また、塩分を取りすぎて高くなったナトリウムのバランスを整えてくれるカリウムも含まれることから、動脈硬化を防いでくれるというわけです。

ぜひ積極的にはちみつを取り入れて体の内側から美しく健やかに過ごしましょう。

みつばちライフ
– 世界最古のはちみつ酒「ミード」-

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ミードというはちみつで作られたお酒をご存知ですか?
ミードの歴史はワインやビールよりも古く、その起源は1万年以上前にも遡り、人類の歴史の中で最古のお酒の1つといわれています。はちみつに水と酵母を加えて発酵させたミードと人類との出会いには、こんな逸話が残されています。
―ある日森の中で、クマに襲われたミツバチの巣に雨水が溜まり、はちみつと混ざりました。そして空中の酵母菌が混ざり発酵し、偶然ミードができあがりました。それをたまたま喉を渇かせた狩人が見つけて飲みました。(※諸説あり)
いろいろな偶然が重なって、自然の中で生まれたお酒だったのですね。

世界最古のはちみつ酒 ミード

“Medicine”や”Honeymoon”の語源!?
古代ギリシャでは神々のお酒として崇められ、ローマの英雄ジュリアス・シーザーも愛飲したといわれているミード。有名な英国のエリザベス女王Ⅰ世は、ハーブやスパイスを漬込んで醸造した「メセグリン(Metheglin)」というはちみつ酒を愛飲したといわれています。ハーブとアルコールで血行がよくなり、身体が温まりよく眠れて体力回復できることから、公務で忙しいエリザベス女王の健康を支えました。
「薬(Medicine)」の語源にもなっているといいます。
また、古代から中世のヨーロッパで特にゲルマン民族において、新婚直後の新婦は住居から外出せずに1ヶ月間ミードを作り、新郎に飲ませて子作りに励んだそうです。これは、はちみつに滋養強壮作用があるとされたことと、ミツバチの多産にあやかるために行われた風習でした。
ここから「蜂蜜の月」=「蜜月」=「ハニームーン(Honeymoon)」という言葉が生まれました。

日本でも作られているミード
ミードは海外産のイメージが強く、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、実は日本でも作られています。基本的にワインの酵母を使うことが多いですが、ある日本のミーダリー(ミードの醸造所)では日本酒の酵母を使って発酵させているものもあるそう。また、はちみつも国産のものにこだわっているものが多いので気になる方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。日本食に合うように作られているものもあるそうですよ。