体の不調や以前と体の調子が変わってきたと感じたり、いつまでも若々しくいたいなど、こうした不安や悩みを解消するために選択肢の一つとしてサプリメントへの期待が高まっています。厚生労働省の調査によると、日本人の3人に1人はサプリメントを摂取していて、20代から70代まで幅広い年代で健やかな毎日を過ごすためにサプリメントが取り入れられているといいます。性別に見てみると、すべての年代で男性に比べて女性の方が多く、40代、50代の女性のサプリメント摂取率は40%を越え、健康だけでなく美容をサポートしてくれるサプリメントが多いのも女性の割合が多い理由かもしれません。
健康を維持するためにまず大切なのは、しっかりと栄養バランスのとれた食事です。先ほどの厚生労働省の調査によると、日本人の食生活では、特にビタミン類やミネラル類を多く含む野菜の摂取量が不足しがちで、厚生労働省が掲げる野菜の目標摂取量の350g/1日に対して、実際の摂取量はすべての年代で目標を下回っています。その原因として、20代から50代では「仕事や家事、育児等が忙しくて時間がない」ということが挙げられました。忙しい世代にとっては、足りない栄養素を手軽に補給できるものとして便利かもしれませんが、サプリメントはあくまでもサポート役で、食事の代わりにはなりません。まずは栄養バランスのとれた食事・適度な運動・十分な休息を心がけて、それでも足りない分をサプリメントで補うことが健康への近道といえるでしょう。
効果的なサプリメントの選び方とは
サプリメントを選ぶ際には、栄養をバランスよく摂ることや、体の基本的な機能を整えることにまずは目を向けてみましょう。年齢を重ねて食が細くなってしまい、多くの栄養を食品から摂るのが難しくなった場合には、マルチミネラルやマルチビタミンなど複数の栄養素が含まれたサプリメントが栄養バランスをサポートしてくれるでしょう。お腹の調子が気になる時には、乳酸菌や食物繊維を補うものや、筋力の低下で以前のように思うように体が動かないと気になる時にはコラーゲンやアミノ酸などのサプリメントが活用できそうです。また、改善したい不調がある場合には、症状に合わせたサプリメントを選ぶという方法もあります。
まずは、日頃の食事や生活習慣を見直した上で、サプリメントの上手な活用を考えて上手に付き合っていきたいですね。